当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

オイラックスクリーム軟膏の種類違いを比較、ステロイド入りはどれ?

市販薬
スポンサーリンク

こんにちは。
現役ママ薬剤師の安美です。

この記事では、オイラックスクリームなどオイラックスの種類や違いについて解説します。

わかりやすいように、以下のようにまとめています。

・医療用外用薬(病院で処方される薬)のオイラックスの種類

・市販薬のオイラックスの違い一覧表や使い分けの仕方

・オイラックスクリーム10やオイラックスHクリームの市販薬について

 

薬剤師:安美
薬剤師:安美

この記事を読めば、ステロイドなしのオイラックスはどれか、ステロイドの強さランクもすぐにわかりますよ。

 

スポンサーリンク

病院で処方される医療用のオイラックスクリーム(処方薬)の種類一覧

オイラックスには、処方箋が必要な医療用(処方薬)のものと市販薬があります。

医療用のオイラックスは、2種類だけです。

・オイラックスクリーム10%(オイラックスクリーム10)
・オイラックスHクリーム

 

オイラックスクリーム10とオイラックスHクリーム、ステロイドが入っているのはどっち?

オイラックスクリーム10とオイラックスHクリームの違いは、ステロイド成分が入っているかいないかです。

ステロイドが入っているオイラックスは、オイラックスHクリームになります!

 

【オイラックスクリーム10とオイラックスHクリームの成分の違い】

薬の名前 成分
オイラックスクリーム10 クロタミトンのみ
オイラックスhクリーム クロタミトン +ヒドロコルチゾン(ステロイド)

 

オイラックスHクリームに入っているステロイド成分は、ステロイドの強さランクでいうと、【Weak:弱い】ステロイドに相当します。
顔や陰部に塗ることもできる強さランクになります。

 

薬剤師:安美
薬剤師:安美

市販薬のテラコートリルに入っているステロイドと同じ成分になります。

また、オイラックスクリーム10は、ステロイド成分は入っていません。
かゆみをおさえる成分クロタミトンのみです。

クロタミトンを10%含むクリームなので、オイラックスクリーム10となっていると考えられます。
(クロタミトンクリーム10ということですね^^)

 

スポンサーリンク

市販薬のオイラックスクリーム・軟膏の違い、ステロイド入りはどれ?


薬局やドラックストアで買える市販のオイラックスは4種類あります。

医療用はクリームのみでしたが、市販薬にはクリームと軟膏があります。

 

市販のオイラックスクリーム・軟膏の一覧表

商品名 ステロイド成分(強さランク) クロタミトン 剤型
オイラックスソフト


×

10% クリーム
オイラックスA

ヒドロコルチゾン酢酸エステル*1
(Weak:弱い) 

10% クリーム 
 オイラックスDX

デキサメタゾン酢酸エステル*2
Weak:弱い)

5% 軟膏 
 オイラックスPZリペア

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル*3
Medium:普通)

5% クリーム
軟膏 

市販のオイラックスシリーズには、炎症を抑えるステロイド、かゆみを抑えるクロタミトン以外にも、ジフェンヒドラミン(かゆみ止め)やトコフェロール(血流改善)などを含みます。

他の成分の違いは第一三共HPのオイラックスDX軟膏と、オイラックスA、オイラックスPZリペア、オイラックスソフトの違いは何ですか?を参考にしてください。

 

*1 医療用外用薬のコルテス軟膏(製造中止品)と同じ成分です。

*2 液体ムヒS2aと同じ成分です。

*3 医療用外用薬のリドメックスクリームと同じ成分です。

市販のオイラックスの効能効果は、「しっしん・かぶれ・皮膚炎・あせも・じんましん・虫さされ」が共通です。

オイラックスAクリームとオイラックスDX軟膏には、「しもやけ」がプラスされます。

オイラックスソフトには、「しもやけ・ただれ」が効能効果に追加されています。

 

ステロイドなしの市販薬のオイラックスは?


ステロイドが入っていない市販薬のオイラックスは、オイラックスソフトのみです。

ステロイドが入っていないので、オイラックスソフトは、第3類医薬品、他のオイラックスは指定第2類医薬品になります。

薬剤師:安美
薬剤師:安美

指定第2類医薬品は、とくに注意が必要な医薬品のことで、
情報提供は努力義務ですが、陳列場所に規制があったり、禁忌の確認やわかりやすく表示する必要があります。

 

オイラックスAとオイラックスDX、オイラックスPZリペアの違いと選び方

ステロイド成分を含む市販のオイラックスの使い分けについて、考えてみました。

オイラックスAクリーム

オイラックスAクリームのステロイド成分は、【弱い】に相当する強さです。
また、かゆみを抑えるクロタミトンは、医療用のオイラックスクリームと同じ10%で配合されています。

「子どもと一緒に使いたい」
「広い範囲のかゆみに対応したい」
という場合に使いやすいと思います。

 

オイラックスDX軟膏

オイラックスDX軟膏のステロイド成分は、オイラックスAよりは若干強く、オイラックスPZリペアよりは弱い強さに相当します。

なので、炎症が強い場合は、オイラックスAクリームよりも、オイラックスDXの方が効き目がよい可能性があります。
また、基材が軟膏なので、刺激が少なく、じゅくじゅくした所にも塗ることができます。

 

オイラックスPZリペア

オイラックスPZリペアは、市販薬のオイラックスの中で一番強いランク(といっても、医療用と比べると強すぎることもない、あくまで普通ランク)です。

従来品に配合されている成分にプラスアルファして発売した経緯もあり、「つらいかゆみや早く治したい皮膚症状の改善」と目的としています。
個人的には、「とにかく早くかゆみを抑えたい」時は、オイラックスPZリペアを選ぶとよいのではないかと考えます。

軟膏もクリームも両方選べるのもメリットですね!
(どちらも準備しているということは、メーカー的にも推しなのかなと感じます。)

 

 

スポンサーリンク

医療用のオイラックスクリーム10に市販薬はある?

オイラックスクリーム10と全く同じ市販薬はありません。

ただし、
・ステロイドが入っていないこと
・オイラックスクリーム10と同じ成分クロタミトンを同量含む
・基剤がクリーム
という3点から、市販のオイラックスソフトがオイラックスクリーム10に一番近い(代用できる)と考えます。

市販のオイラックスソフトには、クロタミトン以外にも、ジフェンヒドラミンやイソプロピルメチルフェノール、トコフェロールなどが含まれています。

 

医療用のオイラックスHクリームに市販薬はある?

以前は、新オイラックスHクリームという市販薬がありましたが、現在は販売されていません。

なので、現状では、
・ステロイド成分
・クロタミトンを同じ濃度で含む
・クリーム基剤
の3点から、オイラックスHクリームのかわりになる市販薬はオイラックスAクリームになると考えられます。

市販のオイラックスAクリームには、ステロイド成分やクロタミトン以外にも、ジフェンヒドラミンやイソプロピルメチルフェノールなどが含まれています。

 

さいごに:オイラックスクリーム軟膏の種類違いを比較、ステロイド入りはどれ?


オイラックスの種類や違いについて、ステロイド成分に注目しながらお話してきました。

オイラックスは、処方箋が必要な医療用のオイラックスクリーム10とオイラックスHクリーム、
市販薬のオイラックスソフト、オイラックスAクリーム、オイラックスDX軟膏、オイラックスPZリペアクリーム(軟膏もあり)があります。

ステロイドなしのオイラックスは、医療用はオイラックスクリーム10、市販薬はオイラックスソフトになります。

ステロイドが入っているオイラックスも、成分がそれぞれ違うので注意が必要です。

とくにステロイド入りの市販薬を購入するときは、薬剤師さんに相談の上、使用説明書をよく読んでから使ってください!

この記事を書いた人

調剤薬局に勤めるママ薬剤師。
昭和生まれの二児の母。
薬局やドラックストアで売っている市販薬を中心に、知って得する薬の知識や気になる薬の飲み合わせなどのお役立ち情報をブログに書いています。

薬剤師:安美をフォローする
市販薬市販薬:ステロイド
薬剤師:安美をフォローする