こんにちは!
現役ママ薬剤師の安美です。
花粉症の目のかゆみ、つらいですよね。
勤務先の薬局でも、春先になるとアレルギーの目薬の処方が増えます。
目のかゆみの目薬は便利ですが、
コンタクトレンズをしていると使えない、
わざわざコンタクトを外してから目薬を使わないといけなくて面倒、
そういう事も多いです。
ですが、
コンタクトレンズをつけたまま使える目薬が、病院の薬(処方薬)にも、市販薬にも、あるんです!
今回は、花粉症の目のかゆみ対策に、コンタクトしたまま使える市販の目薬についてお話します。
コンタクトレンズをしたまま目薬を使えない理由
「コンタクトレンズを外してから、目薬を使ってください」
花粉症の目薬をもらう時、薬局や眼科でこう指導されたことはありませんか?
一般的な目薬には、防腐剤が使われています。
そのため、コンタクトレンズをつけたまま目薬を使わないようにとなっています。
防腐剤の<塩化ベンザルコニウム>という成分が、ソフトコンタクトレンズに吸着し、目に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。
ちなみに、ハードコンタクトレンズの場合は、防腐剤の影響がないのでコンタクトしたままで目薬を使っても問題ないと考えられています。
ですが、コンタクトレンズをしたまま点眼OKの表示がない市販薬の目薬の場合には、
ソフトでも、ハードでもコンタクトレンズをはずして点眼するようにしましょう。
*市販薬は、自分の判断と責任で購入して使う薬。
なので、効果よりも安全性が優先されていて、副作用のリスクを抑えるために、使い方の設定が厳しくなっています。
決められた使い方を守らなかった場合、
万が一、副作用が出た時に救済措置「医薬品副作用被害救済制度」の対象にならないこともあるので、気をつけてくださいね。
コンタクトレンズを外して目薬を使う場合は、
目薬をさしてすぐにレンズをつけずに、5分ー15分くらい間隔をあけてからコンタクトレンズを装着するようにしましょう。
でも、目のかゆみの度にコンタクトレンズを外すのは、結構、面倒くさいですよね^^;
防腐剤が問題なら、その防腐剤を使っていない目薬があればいいわけです。
医療用(病院の薬)の花粉症の目薬には、コンタクトレンズをしたまま使える、抗アレルギー薬の目薬、アレジオン点眼液があります。
花粉症の目薬でコンタクトしたまま使える病院の薬(処方薬)、アレジオン点眼液
アレジオン点眼液は、花粉症やアレルギーの飲み薬のアレジオン(エピナスチン)と同じ成分の目薬です。
(飲み薬のアレジオンについてはこちらのブログ記事を参考にしてください^^)
花粉症の目のかゆみによく使われている目薬です。
アレジオン点眼液は、コンタクトレンズの使用に問題になる防腐剤が使われていません。
なので、病院でもらう花粉症の目薬の中で、コンタクトしたまま使える唯一のものです。
効果の持続時間で2種類あります。
・アレジオンLX点眼液0.1%:1回1滴、1日2回点眼
・アレジオン点眼液0.05%:1回1滴、1日4回点眼
花粉症で耳鼻科などに通院している方は、医師に相談してみることをおすすめします。
ただ、アレジオンの飲み薬(内服薬)は市販薬もありますが、残念ながらアレジオン点眼液(目薬)は市販されていません。
というわけで、
市販の花粉症の目薬のうち、コンタクトしたまま使えるものがあるか探してみました。
そして、薬剤師としてオススメできるものがあったのでご紹介します!
花粉症の目薬でコンタクトしたまま使える市販薬
コンタクトレンズを使っている花粉症の方に薬剤師としておすすめするのが、
・ロート「アルガードコンタクトa」
・ライオン「スマイルコンタクトEX AL-Wマイルド」
どちらも、アレジオンよりも効果としては弱いものの、かゆみの原因となるヒスタミンを抑えるクロルフェニラミンが主成分です。
花粉症の目のかゆみを和らげる効果が期待できます。
コンタクトレンズに影響する防腐剤は入っていないので、
ソフトコンタクトレンズ、使い捨てコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズをつけたまま、目薬を使うことができます。
ただし、カラーコンタクトレンズは外してから目薬を使ってください。
もちろん、コンタクトレンズをしていない時の目のかゆみに使っても問題ありません!
2つの目薬の違いは、主成分以外のものです。
アルガードの方が目によいビタミン配合、
スマイルコンタクトの方は、炎症をやわらげる成分が配合されています。
疲れ目も気になる方はアルガード、
かゆみの方が気になる場合はスマイルコンタクトを選んでもいいですね。
目のかゆみに対するアルガード目薬については、アルガード目薬の違い比較の一覧、薬剤師が教える花粉症の市販薬にわかりやすくまとめています。
クール感も欲しい方は、「スマイルコンタクトEX AL-Wクール」がおすすめです。
「スマイルコンタクトEX AL-Wクール」は患者さんに話を聞くと、かなりスーッとする清涼感、クール感が強いそうです。
勤務先の薬局で患者さんから話を聞くと、
花粉症で本当に目がかゆい時は、コンタクトレンズなんてとても使えないそうです。
私もたまに1DAYの使い捨てコンタクトレンズを使いますが、確かに目がかゆい時にはメガネの方がいいですね(^-^;
なので、コンタクトレンズが使おうと考える程度のかゆみなら、市販薬でも対応可能じゃないかと私は思います。
コンタクトしたまま使える眼精疲労やドライアイによい市販の目薬については、コンタクトのまま目薬できる!パソコン疲れドライアイにお薦め市販薬にて詳しくお話しているので、参考にしてくださいね!
ハーブティーで体の内側から花粉症ケアしよう
ハーブティーの種類を選べば、
癒しだけじゃなくって、花粉症のつらい症状もケアすることができるってご存じですか?
花粉症シーズンのハーブティーで私がオススメするのがこちらのブレンドハーブティーです。
生活の木のハーブティー、ハッピーノーズブレンド
使われているハーブティーの種類をみると、鼻だけでなく、花粉症の目のかゆみにもよいブレンドなんです。
アイブライトというハーブが目によいハーブで、
他にも、ペパーミント、エルダーフラワー、ネトル、レモンマートル、エキナセアと鼻の症状やアレルギー緩和にはたらくハーブが使われています。
ハーブティーを美味しく飲みながら、花粉症も軽くなればうれしいですよね^^
花粉症のシーズンになると、目の痒みだけでなく、鼻水や鼻づまりつらいし、ついイライラしちゃいませんか?
そんな時には、ハーブティーでほっと一息つきましょう^^
ハーブの香りに癒されながら、花粉症シーズンを乗り切る心強い味方になってくれると思います!
さいごに:花粉症の目薬でコンタクトしたまま使える市販薬を現役薬剤師が解説!
というわけで、
今回は、花粉症の目のかゆみ対策に、コンタクトしたまま使える市販の目薬についてお話してきました。
処方薬のコンタクトしたまま使える花粉症、アレルギーの目薬、アレジオン点眼液は市販されていません。
でも、市販薬でも、コンタクトレンズをつけたまま使える、目の痒みに効く目薬もあります。
コンタクトをしていて花粉で目が痒くてつらくなった時、薬局やドラックストアで買える市販の目薬があるとうれしいですよね^^
花粉症やアレルギーで目が痒くてつらい、だけどコンタクトレンズは必要というあなたの心強い味方になってくれるはずです!
■こちらの記事に、いろいろな花粉症対策をまとめているので、お役立てください!
花粉症の目の痒みや鼻水、鼻づまりに役立つ市販薬【薬剤師おすすめ】