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アレジオンを朝飲んでも大丈夫?なぜ寝る前の服用なのか薬剤師が解説

市販薬:花粉症治療薬
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こんにちは、薬剤師の安美です。

この記事では、市販薬のアレジオン(エピナスチン)について、
・なぜ寝る前の服用なのか?
・朝にのんでも大丈夫なのか?
・1日2回のんでもいいのか?
詳しく解説していきます。

 

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アレジオン(エピナスチン)は朝飲んでもいいのか?

アレジオン(エピナスチン)とはどんな薬?

アレジオン(成分:エピナスチン)は、花粉症やアレルギー性鼻炎に使われる抗アレルギー薬です。

「アレジオン20」という商品名で、病院で処方される医療用と同じ成分を同量含む市販薬が販売されています。
ネットやドラックストアで購入することができます。

市販薬のアレジオン20の効果・効能は、
「花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻水、鼻づまり、くしゃみ」です。

用法・用量は、
「15才以上1日1回1錠就寝前、15才未満は服用しない」
となっています。

ここで疑問に思うのが、「なぜ、アレジオンは寝る前の服用なのか?」ということ。

それでは、詳しく解説していきます。

 

市販薬のアレジオンが寝る前の服用になっている理由

市販薬のアレジオンが寝る前の服用となっている理由は、エスエス製薬HPにはっきりと記載されていました。

Q
なぜ就寝前の服用となっているのですか?
A
使用者がいつ服用すれば良いのかわからず混乱することを防ぐためです。
承認時の臨床試験において就寝前服用で効果が確認されていることや、就寝前服用が最も飲み忘れが少ないという調査結果※があったことなどから、服用時期を明確に「就寝前」に設定しています。

※出典:川久保 孝 ほか:クリニカルファーマシー7, 25, 58-64, 1991
エスエス製薬HPより引用

つまり、
・臨床試験(薬の効果や安全性を確かめる試験)では、寝る前に服用してもらっていた

・寝る前の服用だと飲み忘れが少ないこと
この2点から、寝る前の服用にしているというのが、公式見解のようです。

さらに、アレジオンを寝る前にのむメリットとしては、
寝ている間の鼻炎症状や朝起きてすぐのひどい鼻炎(モーニングアタック)にも効果的
ということがあります。

確かに、夜に鼻がつまると、ぐっすり眠れないですよね…。

さらに、モーニングアタックの朝の鼻炎症状は、日中よりもつらいと感じる人も多いそう。

なので、寝る前にアレジオンを服用して、
寝ている間から起床時、日中にかけてもしっかり鼻炎が抑える
というのは薬の飲み方としては理にかなっていると思います。

 

あと、寝る前にアレジオンをのむメリットは、
副作用の「眠くなる」の軽減もあるかなと個人的には思います。

アレジオンは、眠くなりにくいタイプの抗アレルギー薬ですが、
添付文書には、眠気に注意の記載があります。

・服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください
(眠気等があらわれることがあります。)
アレジオン20添付文書より引用

アレジオンは、
・飲んで2時間後に血中の濃度が高くなる=一番眠気の副作用が出ると仮定
・その後9時間ほどで約半分になる
という特徴があります(吸収や代謝などには個人差あり)。

なので、アレジオン寝る前にのむことで、眠気の程度の軽減が期待できると考えられます。

 

薬剤師:安美
薬剤師:安美

ちなみに、眠くなりにくいアレジオンですが、睡眠の質には影響しないので安心してくださいね。

 

もし、眠くなりにくい市販の花粉症の薬(抗アレルギー薬)をお探しの場合は、1日2回のむ必要がありますが、アレグラがおすすめです!

アレジオンとアレグラの違いは、アレジオンとアレグラの違いと飲み合わせ解説、市販薬で花粉症対策!に詳しく書いているので、参考にしてくださいね!

 

アレジオンは朝飲んで大丈夫?

市販薬のアレジオンを就寝前にのむ理由について解説してきましたが…

「間違えて、朝のんでしまった!大丈夫?」と不安な方、

安心してください!

アレジオンを朝にのむことで、追加で何か大変な副作用が起きるということはありません。

というのは、病院で処方される医療用のアレジオン(エピナスチン)の添付文書の用法用量では、「寝る前」の服用とは決められていません。

〈アレルギー性鼻炎〉
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回10~20mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
アレジオン添付文書より引用

この書き方だと、1日1回の服用であれば、どのタイミングでもよいということですね。

 

ですが、添付文書の臨床試験の結果では、以下の記載があります。

気管支喘息及びアレルギー性鼻炎に対しては就寝前投与、じん麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬に対しては食後投与で有効性及び安全性が確認されている。

なので、やはり、アレジオンは寝る前にのむのが一番ということになります。

眠気、倦怠感、頭痛、めまいといった精神神経系の副作用も、0.1~5%未満の頻度であるので、それを避けることも大切ですね。

市販薬のアレジオンの場合は、市販薬の添付文書の用法用量にて
就寝前に1日1回のむこととはっきりと記載があります。

なので、それを守って朝に服用してくださいね!

 

薬剤師:安美
薬剤師:安美

市販薬は自分の判断と責任で購入して使う薬です。
なので、副作用のリスクを抑えるために、安全性が優先されています。

決められた使い方を守らなかった場合、
万が一、副作用が出た時に救済措置「医薬品副作用被害救済制度」の対象にならないという問題もあります!

 

 

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アレジオン(エピナスチン)は1日2回飲んでも大丈夫?

アレジオンは、市販薬も病院で処方される医療用もどちらも、1日1回の服用となっています。

それは、アレジオンを飲んだ後、
その血中濃度が半分になる時間(半減期)が約9時間と長いためです。

もし、アレジオンを1日2回のんでしまうと、
血中濃度が高くなりすぎてしまい、副作用リスクが上がってしまいます。

なので、アレジオンは1日2回服用しないようにしてください!

 

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まとめ:アレジオンを朝飲んでも大丈夫?なぜ寝る前の服用なのか薬剤師が解説

市販薬のアレジオンは、なぜ寝る前の服用なのか、その理由を詳しくお話ししました。

アレジオンを寝る前にのむメリットは以下の4つです。

・臨床試験が就寝前の服用で実施されたので効果や安全性が担保されている
・飲み忘れを防ぐためによい服用タイミング
・寝ている間の鼻づまりや朝の鼻炎症状(モーニングアタック)を和らげる
・副作用の眠気のピークをずらすことができる

アレジオンは1日1回で効く薬なので、間違えて1日2回のまないように注意してください!