市販薬で子どもの咳におすすめは?ママ薬剤師が選ぶ安全な風邪薬




こんにちは! 現役ママ薬剤師の安美です。

病院が休みの夜間や休日、旅行先で子どもが風邪をひいて、咳がつらそう。
見守るママもつらいですよね。

すぐに病院を受診できないケースだと、まずは市販薬で様子をみるということもあるかもしれません。

かぜのひき始めで、症状が軽い場合や咳だけが気になる、という場合も、市販薬を使う機会があるかもしれません。

<咳が出たら咳止め>と安易に考えがちですが、
実は、子どもに咳止め薬を使わない方がいいという意見もあります。

12歳未満の子どもに使用できなくなった成分の咳止め薬もあります。

そこで今回、知っていると慌てない、子どもの咳に役立つ安全な市販薬について、今回はお話しします。

 



12歳未満の子どもへの使用が禁止された咳止め薬、風邪薬

2019年から、12歳未満の子どもが使えなくなった風邪薬があるのって知っていますか?

<コデイン>という咳止めの成分が入った市販の風邪薬は12歳未満の子どもには使用禁止となりました。

コデインリン酸など、医療用(病院の薬)としては、咳がひどい時の咳止めとして現在も使われています。

 

なんで今回問題になったかというと、
2017年にアメリカで子どもへのコデインの使用が禁止されたのをうけてです。

コデインには、副作用として、呼吸抑制があります。
さらに、12歳未満の子どもではそのリスクが高くなると考えられています。

 

薬剤師 安美
コデインは、体で代謝されて、咳を鎮めるはたらきをします。

このコデインの代謝には、人種差があることが知られています。

コデインの代謝が低い日本人が呼吸抑制を起こす頻度は低いと考えられていますが、安全性のための予防措置というわけです。

 

コデイン系の咳止めは強力でよく効きますが、子どもには強すぎます。

現在は、コデイン入りの市販の風邪薬はないはずですが、必ず<コデインを含まない>ことを確認して選んでくださいね!

 

一般的な子ども用の咳止め風邪薬を薬剤師が徹底解説!

薬局やドラックストアに行くと、<子ども用>の<咳止め薬>がいろいろと売っています。

例えば、ムヒのこどもせきどめシロップS、宇津こどもせきどめシロップA、キッズバファリンせきどめシロップSなどがあります。

子ども用の場合、コデインやカフェインが入っていないものが多いです。

 

↓アンパンマンは目につきますよね^^;
すぐに子どもに見つけられてしまう・・・。

どのメーカーの風邪薬もみな、いわゆる咳や痰に効く子ども用の咳止め風邪薬で、だいたい同じような成分が入っています。

詳しく解説していきますね!

 

・デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物

脳の中枢にはたらいて咳を鎮めます。

痰が少ない、乾いた咳に効果的です。

眠気の副作用がでることもあるので注意。

医療用(病院の薬)の咳止め薬、メジコンと同じ成分です。

 

・メチルエフェドリン塩酸塩

交感神経を刺激して気管支をひろげて咳や痰を楽にします。

咳き込んで息苦しい時に効果的です。

グアイフェネシン

気道の分泌物を増やして痰をうすめて、痰を出しやすくします。

 

・クロルフェニラミンマレイン酸塩

アレルギー性の咳を鎮めます。

咳以外にも、くしゃみや鼻水などの鼻炎、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状を抑えるためにも配合されています。

 

・植物エキス(キキョウ、セネガなど生薬)

痰のきれをよくし、痰を吐き出しやすくします。

穏やかで安心して飲める成分ですが、苦みを感じるものもあります。

 

咳が出る=咳止め薬を飲むではない!

子どもの咳が続くと、体力を消耗してしまいます。

なので、咳がひどくて眠れない時は、咳止め薬の出番がくるかもしれません。

ただし、<咳が出たら、すぐに咳止め薬で止めないといけない>というわけではありません。

 

咳は防御反応のひとつです。
細菌やウィルスを体の外に出して、空気の通り道を確保する役割もあります。

また、喘息の咳を無理に咳止め薬で止めてしまうと、かえって苦しくなってしまうこともあります。

 

しかも、市販薬の咳止めを使う時は、病院が受診できない時で自己判断がほとんどですよね。

特に、子どもに咳止めを使う時には注意が必要です。

先ほどご紹介したような咳を止める成分が入った薬よりも、
痰をのぞく(去痰薬)成分だけでシンプルな市販薬の方が、子どもの咳に安心して使えると私は思います。

 

実際に、病院を受診すると、咳止めが出るのはよほどひどい咳で眠れない時がほとんどです。
それ以外は、ムコダインやムコソルバンといった去痰薬が処方されることが多いです。

なので、市販の咳止め薬でも、
コデインフリーは当たり前として、
子どもの治るチカラを邪魔しない、シンプルなものを選ぶことをおススメします。

薬剤師 安美
子どもに使える、8歳以上OK、と書いてあっても、いろいろな咳止め成分が入っている市販薬が多いです。
よく成分名を見てくださいね!

 

この条件にぴったりあう、子どもの咳に私がおすすめする市販薬をご紹介します。

 

子どもの咳の市販薬:去痰薬(カルボシステイン、ブロムヘキシン)

ストナ去たんカプセル

 

・成分:L-カルボシステイン(医療用のムコダイン)、塩酸ブロムヘキシン(医療用のビソルボン)
痰を出しやすくしたり、サラサラにして、痰が絡む咳を和らげます。

・用法用量:1日3回食後に服用
大人(15才以上):1回2カプセル
8ー14才:1回1カプセル
薬剤師 安美
ストナ去痰カプセルは8歳以上の子どもが服用可能です!

 

同じ成分の薬として、クールワン去たんソフトカプセルなどもあります。

 

 

病院を受診した場合は、小さな子どもにも飲める薬を処方されます。

でも、市販薬にはいろいろ探してみましたが、去痰薬だけの市販薬、穏やかな咳止め成分だけのシンプルな市販薬ってないんです。

強すぎる咳止めも、熱が出ていないのに解熱鎮痛成分も個人的にはいらないかなと・・・。

 

子どもの咳が気になるけど病院に行くほどではない、
市販薬で対処しようという場合は、
今回ご紹介したよう去痰薬だけが入った市販薬を私はオススメします。

と同時に、
<何も市販薬を飲まない>という選択肢もあるということも心にとめてくださいね!

 

夜の咳の場合は、ヴェポラッブや蜂蜜(はちみつ)もおススメです!
夜の子どもの咳に役立つヴェポラップ、胸以外に足裏に塗るのもOK!
咳に効く食べ物は?市販薬より子どもの咳止めに効果アリのはちみつ!に詳しくお話ししているので、ぜひ読んでみてくださいね。

我が家はハチミツ派です!!

薬剤師 安美
ヴェポラッブの貼るタイプのようなものもあります。
カコナールかぜパップは寝苦しい時の咳や鼻づまりに貼るだけで効果的!に詳しくお話しています^^

 

特に、8歳以下の子どもの場合は、市販薬を飲まずに様子をみる、
そして、経過をみていて心配なら受診することが大切です。

 

さいごに:市販薬で子どもの咳におすすめは?ママ薬剤師が選ぶ安全な風邪薬

というわけで、
今回は、子どもの咳に役立つ安全な市販薬についてお話してきました。

咳が出ても、必ずしも咳止めは必要ではありません。

市販の咳止め薬には、12歳未満の子どもに使用できなくなった成分もあります。

今回紹介した市販薬は痰を出しやすくすることで咳をやわらげます。
病院の処方に近い形の市販薬です。

強めの咳止め薬が欲しいと思ったら、それはもう市販薬で対処できる咳ではない可能性が高いです。
早めに小児科を受診するようにしましょう。