こんにちは、ママ薬剤師の安美です。
「大人になっても顔にニキビができる」
「おでこや頬、あごに繰り返しニキビができる」
と悩んでいませんか?
仕事や家事にと忙しくて皮膚科に行く時間がない!
でも、薬局やドラックストアにはいろいろなニキビ治療薬があって迷って選べない!
とお困りのあなたのために、
この記事では、大人ニキビの症状別(赤ニキビ、黄ニキビ)におすすめする市販のニキビ治療薬について薬剤師視点でお話しします。
全てネットですぐに買えるので、ぜひご購入時の参考にしてくださいね!
大人ニキビの原因と市販薬の選び方 思春期ニキビ薬との違い
大人ニキビの原因と思春期ニキビとの違いとは?
大人ニキビとは、20代以降にできるニキビのことをいいます。
思春期のニキビは、性ホルモンなどの影響で皮脂の分泌が増えるために毛穴が詰まるのが原因です。
場所も、額や鼻などTゾーンにできやすいという特徴があります。
思春期ニキビと比較すると、大人のニキビは、皮脂の過剰な分泌だけでなく、加齢、ストレス、ホルモンバランス、睡眠不足、食生活の乱れなどにより肌の新陳代謝が悪くなることが問題になることが多いです。
なので、大人ニキビの場合、いかにもニキビができそうなオイリー肌の人だけでなく、乾燥肌の人や、頬や口の周り、顎など乾燥しやすい場所(乾燥して毛穴が開きにくくなっている状態)にもニキビができることもよくあります。
男性のニキビでも同じです。
20代や30代のニキビの市販薬は必ず「大人ニキビ用」を選ぼう!
大人ニキビの市販薬を選ぶ場合に注意点があります。
思春期ニキビに効く市販薬は?薬剤師おすすめ4選の違いと選び方
でお話ししたように、思春期ニキビには、有効成分にイオウが入った市販の塗り薬をおすすめします。
ですが、イオウが入ったニキビ治療薬を大人ニキビに使うと、肌を乾燥させて、バリア機能を低下させてニキビが悪化させることもあります。
特に、大人ニキビは乾燥肌の人にも起きる場合もあります。
その時にイオウが入ったニキビ治療薬を使うと、逆効果になる可能性もあるので注意してくださいね!
赤ニキビ、黄ニキビの症状別、市販薬での大人ニキビの治し方
赤ニキビ、黄ニキビの違いとは?
ニキビは「尋常性ざ瘡」という皮膚の病気です。
皮脂の分泌量が多すぎると、不要な角質とともに毛穴につまることでニキビになります。
この毛穴がつまって毛穴が膨らんでいる状態がコメド(面ぽう)、白ニキビ、黒ニキビです。
黒ニキビと白ニキビの違いを説明すると、
白ニキビの状態で毛穴がひらいてメラニン色素や酸化された皮脂などによって黒く見えるのが黒ニキビになります。
皮脂がつまったところにニキビの原因となるアクネ菌が増殖して炎症を起こすと、赤ニキビとなります。
さらに、赤ニキビを放置して化膿してしまった状態が黄ニキビです。
一般的に、大人ニキビは、白いニキビよりも赤いニキビや黄ニキビの方が多いです。
赤ニキビや黄ニキビを放置して、炎症が肌の深部までいくと、ニキビ跡(痕)になったり、皮膚が凹んでクレーター状になることもあります。
ニキビ跡(痕)をつくらないようにするためにも、早めにケアすることが大切です。
スキンケアに気をつけているけどニキビが改善しない、繰り返すニキビが憂鬱、
そういう場合は、医薬品を使った方がよい場合もあります。
それでは、大人ニキビに多い赤ニキビと黄ニキビの症状別におすすめする市販薬をご紹介していきます。
赤ニキビ、黄ニキビ、大人ニキビの症状別、薬剤師おすすめ市販薬をご紹介!
赤ニキビに効く市販薬(塗り薬):エバユースにきび薬、フレッシングアクネクリーム
赤ニキビは炎症を起こしている状態なので、炎症を早く抑えるニキビ治療薬がおススメです。
市販のニキビ治療薬では、イブプロフェンピコノールというニキビの炎症を抑える成分が入ったものが最適です。
さらに、イブプロフェンピコノールには、炎症を抑えるだけでなく、アクネ菌による白ニキビの成長をおさえるはたらきもあります。
日本皮膚科学会の尋常性痤瘡(ニキビ)治療ガイドラインでも、
痤瘡(ニキビ)患者(炎症性皮疹:軽症から中等症)対してイブプロフェンピコノールクリーム外用を選択肢の一つとして推奨するとあります。
こちらの2つの市販薬は同濃度のイブプロフェンピコノールのみを含みます。
・エバユースにきび薬
・フレッシングアクネクリーム
2つとも、ノンステロイドです。
エバユースは第一三共ヘルスケア、
フレッシングアクネクリームは久光製薬、
信頼できる製薬メーカーの市販薬というものポイントが高いです!
黄ニキビに効く市販薬(塗り薬):メンソレータム アクネス25、ペアアクネクリームW、イハダ アクネキュアクリーム
黄色ニキビは炎症だけでなく化膿も起きている状態。
なので、炎症を抑えるだけでなく、化膿に対して抗菌作用をもつ成分が必要になります。
市販のニキビ治療薬では、先ほどお話しした炎症を抑えるイブプロフェンピコノールに、アクネ菌を殺菌するはたらきがあるイソプロピルメチルフェノール(IPMP)を含むものが最適です。
つまり、黄色ニキビには、抗炎症+抗菌作用の両方をもつニキビ治療薬がベスト!というわけですね。
こちらの3つの市販のニキビ治療薬はイブプロフェンピコノール+イソプロピルメチルフェノールの両方を含みます。
その中で、抗菌作用成分濃度が多いのが、メンソレータム アクネス25 メディカルクリームcです。
・メンソレータム アクネス25 メディカルクリームc
イブプロフェンピコノール(抗炎症作用)は3%と他の2つと同じなのですが、イソプロピルメチルフェノール(アクネ菌の殺菌作用)が1%と他のものの3倍高い濃度となっています。
・ペアアクネクリームW
・イハダ アクネキュアクリーム
3つのニキビ治療薬ともに、ノンステロイドです。
肌に塗ると透明なのでメイクや外出の邪魔になりません。
やはり、抗菌成分の濃度が高いメンソレータム アクネス25 メディカルクリームcが個人的には黄ニキビにイチオシです!
大人ニキビの薬でよく効く市販の飲み薬は?
ここまで大人ニキビ対策に役立つ市販の塗り薬についてお話ししてきました。
「早く大人ニキビを治したい!」という時には、塗り薬と飲み薬の併用(一緒に使う)もおススメです。
炎症を抑える塗り薬で体の外から、肌を整える飲み薬で体の内側から、ニキビ対策するイメージです。
肌の新陳代謝が悪くなると、角質層が厚くなって毛穴をふさいでニキビができやすくなってしまいます。その対策に役立つ市販薬をご紹介します。
・チョコラBBプラス
【用法用量】
1回1錠、1日2回(15歳以上)
細胞の新陳代謝を助ける活性型ビタミンB2が主成分で相乗効果が期待できるビタミンB1やB6も配合されているビタミン剤です。
・ペアA錠
【用法用量】
1回1錠、1日2回(15歳以上)
チョコラBBプラスに含まれているビタミンB類以外に、ペアA錠には、肌の新陳代謝によい成分、グルクロノラクトンやL-システイン、ニキビや肌荒れに使われる生薬のヨクイニンが含まれています。
チョコラBBプラス、ペアA錠のどちらも、効能効果に「ニキビ」とある医薬品です。
1ヵ月ほど使用しても改善がみられない場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。
ちなみに、「15歳以下は服用しないこと」となっているので注意してくださいね!
日本皮膚科学会の尋常性痤瘡(ニキビ)治療ガイドラインでは、
痤瘡(ニキビ)に対してビタミン剤を内服してもよいが推奨はしないとあります。
なので、チョコラBBプラスなどビタミン剤単独でニキビ対策するというよりは、外用剤と併用することがポイントなのではと思います。
まとめ:赤ニキビや黄ニキビの症状別に厳選!薬剤師が教える大人ニキビ市販薬
というわけで、
大人ニキビによくみられる赤ニキビや黄ニキビの症状別におすすめする市販薬についてお話ししてきました。
ご紹介した市販のニキビ治療薬は、健康食品やサプリメントといった食品とは違って医薬品なのでニキビへの効果が期待できます。
しかも、ネットで買える通販なら、薬局やドラックストアに買いに行く手間もなくて便利ですよね!
ただし、塗り薬は1週間ほど、飲み薬は1か月ほど使用しても改善しない場合は、中止して皮膚科を受診するようにしましょう。