こんにちは!
現役ママ薬剤師の安美です。
子どもが熱を出すと、ママも心配ですよね。
私も経験あります・・・。
薬を飲ませたけれど、子どもの熱が下がらない!
解熱剤が効かない!
そんな時に慌てずに確認してほしいのが、子どもの状態です。
子どもが発熱しても、無理に解熱剤を使わないでよいケースもあります。
今回は、子どもの発熱時の解熱剤の使用について、詳しくお話したいと思います。
この記事を読めば、子どもに解熱剤が効かない!という不安も軽くなると思います^^
子どもに解熱剤が効かない!?その薬は本当に必要?
さっきまで普通に遊んでいたのに、急にぐったりと元気がない。
子どもの熱をはかってびっくり!!
そんな経験ありませんか?
熱が出るのは病気だからと薬を飲ませたけれど、熱が下がらない!
子どもに解熱剤が効かない!
「薬を飲んだのになんで?」と心配になりますよね。
解熱剤の効果が続く時間は、だいたい6時間くらいです。
薬の効果が切れると、また熱はぶりかえします。
しかも、体の発熱の仕組みから、熱の出はじめは、解熱剤を使っても熱が十分に下がらないこともよくあります。
なので、一般的な発熱の場合、
解熱剤が効かない!と心配しなくても大丈夫なことがほとんどです。
むしろ、解熱剤を飲まないでもよいケースの方が多いです。
解熱剤では、風邪や病気は治らない
発熱は、ウィルスや細菌と戦って体を守るための防御反応です。
解熱剤で体温を下げることで、かえって治りが悪くなることもあります。
解熱剤は、熱を一時的に下げることで、体の負担を楽にする薬です。
風邪やインフルエンザといった病気そのものを治すわけではありません。
自分で水分補給ができて、意識もしっかりしているなら、家で様子をみていても大丈夫です。
■発熱時に注意すべき症状
けいれん、意識ない、ぐったりして泣き声が弱い、ぜーぜーして苦しがっている、水分がとれないといった症状の時や生後3か月未満のあかちゃんは、すぐに病院を受診してください。
どうして解熱剤をつかうの?解熱剤を使うのは何度から?
解熱剤を使う目的は、高熱でつらい状態を楽にしてあげることです。
病気を治すことではありません。
ただ、子どもの熱が上がりすぎると、体力を消耗してしまいます。
38~38.5℃を越える高熱(目安)
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眠れない、水分がとれない、頭痛や喉の痛みでつらそうな場合には、解熱剤を使うと楽になることもあります。
もし、体温が39℃でも、元気そうだったら解熱剤で熱を下げる必要はありません。
電子体温計では、実際の体温よりも高めに表示されます(予測体温を測定のため)。温度の数字よりも、子どもの様子をしっかり見てあげてくださいね!
子どもに使われる解熱剤は、アセトアミノフェン(カロナール、コカールなど)です。
もし、1回飲ませたら、次に飲むまでは8時間以上あけて下さいね。
市販されている子ども用の風邪薬などには、カロナールと同じ成分が含まれていることもあります。
カロナールの市販薬で子どもに使えるものは?薬剤師オススメの選び方
病院で解熱剤を処方されたときは、市販薬を飲ませるのはやめましょう。
さいごに
繰り返しになりますが、発熱は体の防御反応です。
子どもが熱を出すとママも心配ですが、
解熱剤で無理に熱を下げなくても、水分補給して安静にすることで、治ることも多いです。
発熱した=解熱剤を飲まないといけない!
そういうわけではありません。
体温計の数字よりも、子どもの様子をしっかり見てあげてくださいね^^
むしろ、熱が下がった=もう治ったと思いがちですが、まだ病み上がりの段階。
ここで無理せずにゆっくり休むことも大切にしてくださいね!