こんにちは!
現役ママ薬剤師の安美です。
子どもが元気がない、頭が痛い時、まずやるのが、熱をはかることですよね。
体温をはかる時、口の中ではかっていますか?それとも、わき?
新型コロナウィルスの影響もあり、
おでこで測るもの、赤ちゃん用の耳で測るものなどいろいろなタイプの体温計をみかけるようになりました。
「口、わき、耳、どこで体温を測った方がいいんだろう?」と思ったことはないですか?
今回は、口の中やわき、耳、おでこで熱を測る体温計の違いや体温の測り方のポイントについて、お話したいと思います。
実は、体温計によって体温が違うこともあるんですよ!
家庭でよく使われる体温計の種類と使い方
ひと昔前、私が子どもの頃とかは、体温計といえば、水銀体温計でした。
今は、電子体温計がメインですね。
水銀体温計の場合、外気に触れていたワキの温度が体の内部の温度を反映するようになるまで、10分ほど時間がかかっていました。
わきや口で測る電子体温計、おでこで測る非接触式体温計、耳で測る耳式体温計がよく使われています。
電子体温計には3種類ある!
電子体温計には、実測式と平衡温予測式、赤外線体温計の3種類があります。
3つの体温計の違いをまとめました!
■実測式:わき、口
これ以上は体温が上がらないところ、体の内部と同じくらいの温度になった状態(平衡温)まで測定する。
・メリット:わきと口のどちらもはかることができる
・デメリット:体温を測るのに時間がかかる
(平衡温になるまで時間がかかるため)
■平衡温予測式:基本的にわき
センサーと温度が上がるパターンや過去のデータからの予測機能で平衡温の予測値を出す。
・メリット:体温を早く測ることができる(だいたい1分以内)
・デメリット:一般的に、わき専用
(婦人用体温計は口の中専用)
すぐにピピッツと短時間で体温が測れるのは、予測式の方です。
*予測測定終了後もそのまま測定を続けると、実測式に切り替わる体温計もあります。
■赤外線体温計:耳、おでこ
赤外線センサーで、熱放射を検出して体温を測定する額から出ている赤外線を計測し、舌下(口中)での体温に換算する体温計です。
・メリット:体温をすぐに(1、2秒で)測ることができる、衛生的(非接触で測れる)
・デメリット:体温の計測値が変動することがある
最近は、予測式が多いですよね。
我が家の電子体温計は実測式でも測れます^^
それでは、これまであまり馴染みのなかった耳やおでこで測る赤外線体温計について、もう少し詳しくお話ししますね。
耳やおでこで体温をはかる赤外線体温計
耳やおでこで体温を測ることができるのは、鼓膜や耳の中の赤外線量をセンサーが感知して赤外線方式の体温計です。
新型コロナの影響で、おでこで体温を測る非接触型体温計を見る機会が増えましたね。
amazonとかで個人でも購入することができます。
確かに、操作も楽ですし、時間もかかりませんが、おでこの温度は気温や日光(環境)の変化の影響も受けやすいというデメリットがあります。
職場で使っていて、実際の体温より低めの測定値が出るように感じています。
それでは、同じ原理の耳式体温計はどうでしょう?
耳式体温計は、簡単に短時間で熱をはかることができるので、赤ちゃんによく使われていますよね。
耳(鼓膜)の温度は、体の深部体温と近いといわれていて、おでこよりも耳の方がより正確な体温を測ることができると考えられています。
ですが、耳の体毛や体温計の使い方で変動することもあるので注意が必要です。
口、耳、わきで測った場合の体温計の温度差
体温って、個人差がありますよね。
私はどちらかというと、平熱が36.5℃くらいで低め。
子どもは、平熱が37℃近く、高めです。
特に、赤ちゃんの頃は平熱が高めのことが多いといいますね。
実は、体温は個人差だけでなく、測る場所によっても違ってきます。
オムロンHPより引用
同じ人でも、測定部位により、体温の測定値は異なります。
※温度差には個人差があります体温が高い順に
「直腸」、「鼓膜温(耳)」、「舌下温(口中)」、「腋窩温(わき)」となります。
つまり、わきで測った体温 が一番低くなります。
ちなみに、わきよりも口で測った方が、体温は0.2~0.4℃くらい高くなるといわれています。
体温計によって体温が違うというわけです。
現時点では、おでこで測った体温の数値の信頼性は、他と比べると劣るというのが一般的な見解のようです。
発熱の有無をしっかりと確かめる場合は、わきで測ることをおすすめします。
体温を測る時のポイント
電子体温計の使い方
・口の中で測る場合
舌の下の真ん中あたりで測るようにします。
・わきで測る場合
わきのくぼみの真ん中で体温計をはさむようにして測ります。
体温計は斜め下からわきに入れてはさむとよいです。
脇の中心に体温計のセンサーがあたるようにしましょう。
・耳式体温計ではかる場合
耳を後ろに軽くひっぱり、体温計で耳の入口をふさぐようにいれます。
汗をかきやすい夏は脇を拭いてからはかる、
運動して体温が上がっている時は30分ほど待って測る、
というようにタイミングも気をつけてください!
自分の体温計で測った平熱を把握しておこう
たぶん、体温計は一家に一個ですよね。
だから、
体温計の種類が違って起きる温度差のばらつきは、ないはず。
ただ、体温を測る場所が変われば、場所による温度差が出てしまいます。
例えば、風邪のひきはじめは口で測って、熱が出たらワキで測ると、
口の方が体温が高く測れてしまうので、違いがわかりずらいですよね。
ワキならワキ、口なら口と、体温を測る場所を統一した方がいいです。
しかも、体温は一日のなかで1℃の程度変化します。
一般的に、体温は朝は低く、午後に高めの人が多いです。
我が家では、体温はわきで測るようにしています。
もちろん、平熱もわきで測っています。
子どもは、平熱が高いので、38℃を超えたら、
私は、平熱が低いので、37.5℃を超えたら、
熱が出た!ととらえています。
体調のよいときに自分の家の体温計で測った平熱を把握しておきましょう。
そして、風邪や発熱して医師に体温を知らせるときは、使った体温計のタイプや検温した部位を伝えるとよいですね。
個人的には、体温は電子体温計を使いワキで測定するのがベストだと思います。
電子体温計には電池交換できるタイプとできないタイプがあります。
次に体温計を買うなら電池交換できるタイプがいい!変え方もご紹介に詳しく書いているのでお読みください!
さいごに:体温計は口とわき、耳、おでこのどこで測る?温度差や測り方を解説!
というわけで、
口とわき、耳、おでこで熱を測った時の温度差や体温計の違いについて、お話してきました。
電子温度計には種類があり、また、体温を測る場所によって体温に違いもあります。
メリットとデメリットを理解して使うようにしましょう。