「更年期が気になるけれど、ルビーナや命の母A、ラムールQ、当帰芍薬散…いろいろある市販薬のなかでどれを選べばよいの?」
「市販薬のルビーナの代わりになるものはある?」
と迷っていませんか?
ルビーナは漢方薬の連珠飲(れんじゅいん)の処方にもとづく市販薬で更年期の不調などによく用いられます。
命の母AやラムールQも女性の更年期の不調に用いられる市販薬ですが、ルビーナと同じ成分ではなく、全く違う薬です。
ルビーナの代わりを選ぶときは、同じように見える商品を探すより、いま困っている症状と体質、服用中の薬に合うものを確認することが大切です。
そこでこの記事では、ルビーナの代わりになる市販薬はあるか、比較しながらわかりやすくお話しします。
【先に結論】
・ルビーナと命の母A・ラムールQは同じ処方ではないため、症状と体質で選びます。
・イライラ・不眠など幅広い不調が気になるときは、ラムールQが比較候補になります。
・生薬を含む市販薬や漢方薬は、生薬の重複で副作用リスクがあるため、自己判断で併用しないようにしましょう。
ルビーナとは?更年期のめまい・動悸などに用いられる市販薬
ルビーナは、漢方薬の連珠飲(れんじゅいん)と同じ処方の市販薬です。
当帰、芍薬、川芎、地黄、茯苓、桂皮、蒼朮、甘草の8種類の生薬が含まれており、漢方薬の四物湯+苓桂朮甘湯を組み合わせたような処方となっています。
血流や気の巡りをよくする働きが期待できます。
体力中等度またはやや虚弱で、のぼせ・ふらつきがある人の更年期障害、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、貧血を効能としています。
ルビーナの効能・用法・成分は、購入前に公式の製品情報でも確認できます。
ルビーナと同じ連珠飲の市販薬はある?
ルビーナと同じ「連珠飲」をもとにした市販薬として、連珠飲エキス細粒G「コタロー」があります。
ただし、連珠飲を含む市販薬であっても、ルビーナとまったく同じ製品とは限りません。
実際に、ルビーナは錠剤ですが、コタローの連珠飲は細粒(粉薬)です。
メーカーによって剤形や服用回数、含まれる生薬の種類や量が異なることがあります。
連珠飲以外の市販薬も含めて比較したい場合は、命の母A、ラムールQ、当帰芍薬散などが候補になることが多いです。
それぞれの違いを次で見ていきましょう。
ルビーナ・命の母A・ラムールQ・当帰芍薬散の違いを比較
ルビーナ、命の母A、ラムールQ、当帰芍薬散の4つの市販薬について違いをまとめました。
いずれも更年期に関わる不調の選択肢となる市販薬ですが、違いがあります。
| 製品名 製造会社 |
特徴 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| ルビーナ アリナミン製薬 |
連珠飲 8種類の生薬による漢方製剤 |
・甘草を含む 他の漢方薬との重複に注意 |
| 命の母A 小林製薬 |
13種類の生薬 +ビタミン類・カルシウムなどを配合 女性保健薬 |
・甘草は含まない ・大黄(ダイオウ)を含む下痢をしやすい人は注意 |
| ラムールQ ツムラ |
19種類の生薬 +8種類のビタミンを配合した女性薬 |
・甘草を含む 他の漢方薬との重複に注意 ・センナエキスを含む 下痢をしやすい人は注意 |
| 当帰芍薬散 ツムラやクラシエなど |
6種類の生薬による漢方製剤 | ・甘草は含まない |
■参考
命の母Aの公式製品情報
ラムールQの公式製品情報
ツムラの当帰芍薬散効能・効果

このように、ルビーナと命の母A、ラムールQ、当帰芍薬散は、更年期障害によく使われるという共通点はあるものの、その成分は全く違うということがわかります。
ルビーナの代わりになる市販薬はどれ?
命の母A、ラムールQ、当帰芍薬散は、ルビーナと同じ「連珠飲」をもとにした薬ではありません。
ルビーナの代わりとして比較するなら、
冷えやむくみ、貧血傾向が気になる場合は当帰芍薬散、
さらに不眠や肩こり、疲労感など更年期の不調が幅広い場合は、命の母AやラムールQが候補になります。
ただし、命の母A、ラムールQ、当帰芍薬散はルビーナとは処方も配合生薬も異なる市販薬です。
いちばん困っている症状と体質、服用中の薬を確認して選びましょう。
冷え・むくみ・貧血傾向が気になる場合
冷えやむくみ、疲れやすさ、貧血傾向が目立つ場合は、当帰芍薬散が比較候補になります。
更年期の不調が幅広く気になる場合
冷え、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、不眠、疲労感など、さまざまな不調が重なる場合は、命の母AやラムールQが比較候補になります。
この2つは効能が重なる部分も多いため、症状をひとつだけ見て選ぶのではなく、成分と服用中の薬を確認しましょう。
命の母Aにはダイオウ、ラムールQには甘草とセンナエキスが含まれています。
便通が不安定な方や、ほかの漢方薬・市販薬を使っている方は、薬剤師に相談してください。
めまいや動悸が気になる
ルビーナ、ラムールQ、当帰芍薬散はいずれも、めまいや動悸を効能に含みます。
ただし、胸痛がある、急に悪化した、息切れが強い場合は、市販薬を選ぶ前に受診してください。
市販薬でも生薬の重複の確認は必須!
市販薬は単一成分の薬という印象をもたれがちですが、市販薬として販売されている漢方薬は複数の生薬からなります。
そのため、病院で漢方薬を処方された場合だけでなく、ドラッグストアで買った漢方薬やかぜ薬、サプリメントも含めて成分を確認することが大切です。
とくに、ルビーナとラムールQには甘草が含まれています。
甘草は多くの漢方薬に含まれており、一部のかぜ薬にもグリチルリチン酸として含まれています。
甘草を含む薬が重複すると、偽アルドステロン症によるむくみ、血圧上昇、低カリウム血症などの副作用リスクが高まるおそれがあります。

私が薬局で対応した医療用漢方薬を服用中の方の中にも、顔のむくみや血圧の上昇をきっかけに、甘草による副作用を疑って薬の見直しが必要になった例がありました。
市販薬でも同じように、生薬の重複を軽く考えないことが大切です。
甘草を含む製剤を含め、他の漢方製剤との併用では生薬の重複に注意するよう、PMDAも注意喚起しています。
市販薬を選ぶ前に、受診を優先したい症状
不正出血、強い胸痛、急に悪化した動悸・息切れ、強い頭痛やしびれがある場合は、市販薬の比較より受診が先です。
更年期に見られる症状と似ていても、別の病気が隠れていることがあります。
また、乳がんの治療中・治療歴がある方、ほかの病気で治療中の方、妊娠の可能性がある方は、ネット検索など自己判断で市販薬の服用を決めず、医師や薬剤師に相談してください。
ルビーナの代わりに関するよくある質問
よくある質問をまとめました。
ルビーナとまったく同じ市販薬はありますか?
ルビーナと同じ「連珠飲」をもとにした市販薬として、連珠飲エキス細粒G「コタロー」があります。
ただし、ルビーナとまったく同じ製品とは限りません。
剤形や服用回数、含まれる生薬の種類や量が異なることがあるため、薬局で確認してから選びましょう。
命の母AやラムールQ、当帰芍薬散は、ルビーナと同じように更年期の不調によく使われますが、ルビーナと同じ内容の薬ではありません。含まれる生薬や効能が異なる市販薬です。
ルビーナと効能が重なる部分はありますが、その人の状態に合わせて選ぶ必要があります。
当帰芍薬散はルビーナの代わりになりますか?
冷え、むくみ、貧血傾向、疲れやすさが目立つ場合には候補になりますが、ルビーナと同じ薬ではありません。
ルビーナと当帰芍薬散は、とくに共通する生薬も多いため、一緒に服用しないようにしてください。
ルビーナとラムールQを一緒に飲んでもよいですか?
自己判断で一緒に飲むことは避けてください。
共通する生薬があり、甘草も重複します。
乳がんが心配な場合も市販薬を選んでよいですか?
乳がんの治療中・治療歴がある場合や不安がある場合は、自己判断で選ばず主治医や薬剤師に相談してください。
更年期と思っている症状についても、必要に応じて確認を受けることが大切です。
まとめ|ルビーナの代わりは症状と成分を比べて選びましょう
ルビーナの代わりになる市販薬を探すときは、同じような更年期の不調に使われるからといって、自己判断で選ばないことが大切です。
命の母A、ラムールQ、当帰芍薬散は、ルビーナに含まれる「連珠飲」とは別の薬です。含まれる生薬や効能に違いがあります。
冷えやむくみ、貧血傾向が気になる場合は当帰芍薬散、更年期の不調が幅広く気になる場合は命の母AやラムールQが比較候補になります。
ただし、症状だけでは選び切れないこともあります。
また、ルビーナやラムールQには甘草も配合されており、飲み合わせに注意が必要です。
購入前には、いま使っている薬も含めて成分を確認し、迷うときは薬剤師に相談するようにしましょう。
