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更年期の動悸はなぜ起こる?原因・対処法・受診の目安を薬剤師が解説

更年期
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「急に胸がドキドキする」
「心臓の病気なのではと不安になる」
「病院では異常なしと言われたけれど、このままで大丈夫?」

更年期になると、このような動悸に悩む女性は少なくありません。

突然胸がドキドキしたり、脈が速くなったりすると、不安になりますよね。

更年期の動悸は女性ホルモンの変化によって起こることがあります。

ですが、心臓や甲状腺などの病気が隠れている場合もあるため、「更年期だから」と自己判断するのは危険です。

この記事では薬剤師の視点から、
更年期で動悸が起こる理由から、病院を受診した方がよい症状や自宅でできるセルフケアまで詳しく解説します。

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動悸の症状とは?

動悸とは、自分の心臓の鼓動を強く感じる状態です。

・ドキドキする
・胸が脈打つ感じがする
・脈が飛ぶ感じがする
・胸が苦しくなる

など、人によっていろいろな感じ方があります。

普段は意識しない心臓の動きを強く感じるため、不安になる方も多いと思います。

一時的な緊張や運動後にも起きることがありますが、何もしていないのに突然起こると訴える方も多いです。
まずは、その原因を確認することが大切です。

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更年期に動悸が起こる理由

更年期の動悸には、さまざまな要因が関係しています。

女性ホルモン(エストロゲン)の減少

更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少します。

エストロゲンは自律神経の働きにも関係しているため、自律神経が乱れやすくなります。

自律神経は心拍や血圧を調節しています。

その結果、動悸やホットフラッシュ、発汗、めまい、不眠などが起こることがあります。

ストレスや不安

更年期は女性ホルモンだけでなく、仕事や家庭環境の変化などから、ストレスを感じやすい時期でもあります。

ストレスが続くと自律神経のバランスが乱れ、動悸やほてり、不眠などの更年期症状が悪化することがあります。

病気が原因の動悸もある

動悸の症状に、病気が隠れていることもあります。

不整脈や狭心症、心不全といった循環器の病気、甲状腺機能亢進症、貧血などでも動悸が起きることもあります。

自己判断せず、一度は医療機関で原因を確認することが大切です。

病院へ行くべき動悸の症状チェックリスト

次のような症状がある場合は、更年期と決めつけず、早めに医療機関を受診しましょう。

✅強い胸の痛みを伴う
胸が締め付けられるような痛みがある場合は、狭心症や心筋梗塞などの可能性があります。

✅ひどい息苦しさがある
息切れや呼吸困難を伴う場合は、心臓や肺の病気が隠れていることがあります。

✅失神・意識が遠のく
危険な不整脈の可能性があります。

✅動悸が長時間続く
30分以上続いたり、頻繁に繰り返したりする場合は、一度検査を受けましょう。

✅安静にしていても強い症状がある
何もしていないのに激しい動悸が続く場合も受診しましょう。

検査で異常なしだった動悸への対処

動悸で受診して検査を受けたものの、「異常なし」ということも珍しくありません。

これは、
・心臓には異常がない
・命に関わる病気ではない
という意味であり、「症状が気のせい」という意味ではありません。

とくに、更年期では、女性ホルモンの減少による自律神経の乱れが原因となり、検査では異常が見つからないこともあります。

それでも症状が続く場合は、生活習慣の見直しや、更年期症状に対する治療を検討することになります。

動悸に対してデパスやリーゼが処方されることもある

動悸が強く、不安や緊張を伴う場合には、デパス(一般名:エチゾラム)やリーゼ(一般名:クロチアゼパム)などの抗不安薬が処方されることがあります。

これらは更年期そのものを治療する薬ではありませんが、不安を和らげることで動悸などの症状が軽減する場合があります。

症状が強いときだけ頓服として処方されるケースもありますが、眠気やふらつきなどの副作用リスクがあるため注意しましょう。

動悸に対して漢方薬が選択されることもある

病院で異常がなく、更年期による動悸と考えられる場合は、漢方薬が選択肢になることもあります。

漢方では、動悸だけではなく、冷えやのぼせ、不眠、疲れ、イライラなど全体の状態を総合的に考えて処方を選びます。

例えば、不安や緊張が強いタイプ、疲れやすいタイプ、冷えやのぼせを伴うタイプでは合う漢方薬が異なります。

そのため、「動悸だからこの漢方薬」と一律に決められるものではありません。

自分に合った漢方薬を選ぶには、薬剤師や医師に相談することをおすすめします。

更年期の動悸を和らげる自宅でできる対策

動悸が起きにくい生活を心がけていきましょう。

規則正しい生活

睡眠が不足すると、自律神経の乱れを引き起こしがち。
毎日できるだけ同じ時間に寝て、起きることを意識しましょう。

コーヒーなどカフェインを控える

コーヒーやエナジードリンクに入っているカフェインは、交感神経を刺激して心拍数を上げることがあります。
動悸が気になる日は飲み過ぎに注意しましょう。

深呼吸をする

動悸がまた起きるんじゃないかと不安になると、交感神経が優位になりがちです。

ゆっくり息を吐くことを意識すると、副交感神経が働きやすくなります。

軽い運動

ウォーキングやストレッチは自律神経を整えるのに役立ちます。

無理のない範囲で継続することが大切です。

 

更年期の動悸でよくある質問

実際に勤務先の薬局でもよく聞かれる更年期の動悸に関するよくある質問をまとめました。

更年期の動悸はいつまで続きますか?

個人差がありますが、だんだんと改善する方が多い印象です。

ただし、数年単位で続くこともあります。

動悸があるとき、コーヒーは飲まない方がいいですか?

コーヒーに含まれるカフェインは、心拍数を増やしたり交感神経を刺激したりするため、人によっては動悸が強くなることがあります。

「コーヒーを飲むと動悸が起こりやすい」と感じる場合は、一度量を減らしたり、カフェインレスコーヒーに替えたりして様子をみるとよいでしょう。

一方で、適量であれば問題なく飲める方もいます。
無理に完全にやめる必要はありませんが、自分の体調に合わせて調整することが大切です。

動悸がある日は運動しても大丈夫ですか?

軽い症状で病院から問題ないと言われている場合は、ウォーキングなどの軽い運動は自律神経を整える助けになることがあります。

ただし、運動中に動悸が強くなる場合は中止し、医療機関へ相談してください。

更年期の動悸に効く市販薬はありますか?

更年期の動悸に使える市販薬について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

六神丸と救心の違いは?成分・値段・副作用・メーカー別特徴を薬剤師が徹底比較

また、漢方薬は症状や体質によって適した市販の漢方薬が異なるため、自己判断よりも薬剤師に相談することをおすすめします。

更年期の動悸は放置しても大丈夫ですか?

まずは一度病院を受診し、心臓などに異常がないことを確認しましょう。

検査で異常がなくても、日常生活に支障が出るほどつらい場合は、我慢せず婦人科や更年期外来、内科などで相談してみてください。

この記事のポイント

✔️更年期の動悸は女性ホルモンや自律神経の乱れが関係する

✔️胸の痛みや息苦しさを伴う場合は早めに受診する

✔️検査で異常がなくても症状が続く場合は治療やセルフケアで改善を目指せる

✔️漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことが大切

まとめ:更年期の動悸の悩みを解決しよう

更年期の動悸は、女性ホルモンの減少や自律神経の乱れによって起こることがあります。

しかし、動悸の背景には心臓や甲状腺などの病気が隠れていることもあるため、まずは病院を受診して原因を確認することが大切です。

検査で異常がなかった場合は、生活習慣の見直しやストレスケア、必要に応じて市販薬や漢方薬なども取り入れてみるとよいでしょう。

この記事を書いた人

製薬企業研究所勤務を経て、現在は調剤薬局で勤務する現役薬剤師。
昭和生まれの二児の母。
薬の飲み合わせやサプリメントの相談、更年期世代の不調に向き合っている。
自身の更年期の体験から心と体をラクに整えるための情報を発信中。

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