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ミヤBMと市販薬の強ミヤリサン、ミヤフローラEXの違いを徹底比較

市販薬
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この記事では、整腸剤として使われている、処方薬のミヤBMと市販薬の強ミヤリサン、ミヤフローラEXの違いについて、薬剤師がわかりやすく解説しています。

薬剤師:安美
薬剤師:安美

使用上の注意点や市販薬で代用可能かなどについてもお話ししているので、ぜひ最後までお読みくださいね!

 

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ミヤBMと強ミヤリサン、ミヤフローラEXの基本情報

ミヤBMとは?

ミヤBMとは、処方箋が必要な医療用医薬品です。
(医師の診断、処方が必須)

整腸剤として、便秘や下痢、抗生物質の副作用予防に使われています。

錠剤と散剤(粉薬)があります。

薬剤師:安美
薬剤師:安美

ミヤBMについては、ミヤBMとビオスリーの違い、成分・効果・価格を薬剤師が徹底比較!に詳しく解説しているので、ぜひお読み下さい!

 

強ミヤリサンとは?

強ミヤリサンは市販薬の整腸剤です。

すでに製造中止となった「ミヤリサン」という整腸剤がリニューアルしたものが、強ミヤリサン。

ミヤBMと同じミヤリサン製薬が製造販売元です。
酪酸菌である宮入菌が主成分です。

ドラックストアやAmazonなどのネット通販でも買うことができます。

 

ミヤフローラEXとは?

ミヤフローラEXも、強ミヤリサンと同じくミヤリサン製薬が製造販売する市販薬です。

成分については後述しますが、ドラックストアやAmazonなどのネット通販でも買うことができます。

 

他にも、宮入菌含有のミヤリサン製薬の整腸薬には、赤ちゃんのための整腸薬として、新ミヤリサンアイジ整腸薬もあります。

宮入菌とビタミンB2、B6が配合されています。
散剤(粉薬)で、計量スプーンで量をはかって飲むスタイルです。

薬剤師:安美
薬剤師:安美

新ミヤリサンアイジ整腸薬は、粉薬で3か月から服用可能です。
もちろん、大人が飲んでもよいので、錠剤が苦手な方にもおすすめですね。

 

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ミヤBMと強ミヤリサン、ミヤフローラEXの成分・効能効果に違いはある?

ミヤBMは医師の処方せんが必要な医療用医薬品であるのに対し、強ミヤリサン錠とミヤフローラEXはや市販薬です。

ミヤBMと強ミヤリサンの成分や効能効果の違い

ミヤBMと強ミヤリサンはどちらも、酪酸菌である宮入菌が主成分で同じです。

ただ、その成分量には違いがあります。

・ミヤBM錠:1錠中に宮入菌末20mgを含有する

・強ミヤリサン錠:1錠中に宮入菌末30mgを含有する。

 

また、ミヤBMの効能効果は、「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」です。

ミヤBMの用法用量は、「成人(15歳以上):1日3~6錠を3回に分割経口投与」となっています。
→1錠中に宮入菌20㎎なので、1日最大量6錠中には、宮入菌120㎎含有に相当。

 

強ミヤリサン錠の効能効果は、「整腸(便通を整える)、軟便、便秘、腹部膨満感」です。

薬剤師:安美
薬剤師:安美

ミヤBMの効果効能と比べると、かなり効果が認められている症状が具体的ですよね。

強ミヤリサン錠の用量用法は、以下の通りです。
1回量を1日3回、食後に服用してください。
・15歳以上:1回3錠
・11歳以上15歳未満:1回2錠
・5歳以上11歳未満:1回1錠
(5歳未満:服用しないでください。)

 

ミヤBMと強ミヤリサン、ミヤフローラEXの成分や効能効果の違い

ミヤBMと強ミヤリサン錠は宮入菌のみが主成分ですが、
ミヤフローラEXは、宮入菌だけでなく、ウルソデオキシコール酸という成分が含有されている
という点が大きな違いです。

・ミヤフローラEX:1錠中に宮入菌末50㎎、ウルソデオキシコール酸10㎎を含有

 

薬剤師:安美
薬剤師:安美

ウルソデオキシコール酸とは、脂肪などの消化吸収をサポートする胆汁酸のひとつ。もともと私たちの体にあるものです。
さらに、肝臓の胆汁分泌を促進して脂肪分の消化吸収をサポートするため、「胃もたれや消化不良」などを改善します。

 

ミヤフローラEXの効能効果は、以下の通りです。
・整腸(便通を整える)、腹部膨満感、軟便、便秘
・消化促進、消化不良、食欲不振(食欲減退)、食べ過ぎ(過食)、もたれ(胃もたれ)、胸つかえ、消化不良による胃部・腹部膨満感

この太字の部分がウルソデオキシコール酸がプラスされることで効能効果で加わった感じですね。

 

ミヤフローラEXの用法用量は以下の通りです。
次の1回量を1日3回、食後または食間に服用してください。
・15歳以上:1回2錠
・8歳以上15歳未満:1回1錠
(8歳未満:服用しないでください)

 

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ミヤBMと強ミヤリサン、ミヤフローラEXの安全性と使用上の注意

ミヤBMと強ミヤリサン錠は、ともに添付文書に記載された副作用はありません。
安全性は高く、とくに飲み合わせに注意が必要な薬もありません。

ですが、市販薬のミヤフローラEXは、宮入菌だけでなくウルソデオキシコール酸を含むために、注意が必要なポイントがあります。

ミヤフローラEXは妊娠中は注意:安全性と使用上の重要ポイント

ミヤフローラEXの添付文書には、以下の注意事項が記載されています。

次の方は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
(1)医師の治療を受けている方。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる方。

 

というのが、ミヤフローラEXに含まれているウルソデオキシコール酸の添付文書には、こう記載されているからです。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
[動物実験(ラット)で妊娠前及び妊娠初期の大量(2,000mg/kg/日)投与により胎児毒性(胎児吸収)が報告されている。]

つまり、ミヤフローラEXの服用は、妊娠中の体に影響を与える可能性があります。
とくに、妊娠初期は胎児の発育に重要な時期です。
必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

処方薬のミヤBMや市販薬の強ミヤリサン錠は、妊娠中や授乳中でも安心して服用することができます。

市販薬の強ミヤリサンは、ミヤBMのかわりとして使えるか?

処方薬のミヤBMも市販薬の強ミヤリサン錠も、酪酸菌である宮入菌を主成分とした整腸剤です。
さらに製造会社もミヤリサン製薬で同じです。

ただ、1錠あたりの成分量や服用量に違いがあります。

15歳以上の大人の場合、
市販の強ミヤリサン錠は1日合計9錠服用することになります。
(ミヤBMは最大6錠)。

そして、強ミヤリサン錠の9錠中には、主成分の宮入菌が270mg含まれています。
(ミヤBM錠の1日最大量である6錠中には120㎎含有)

確かに、成分や製造会社は同じですが、完全に一緒ではないので注意してくださいね。

ただ、こういう違いに注意したうえで、ミヤBM錠のかわりとして市販薬の強ミヤリサン錠は選択肢のひとつとなると個人的には考えます。

 

まとめ:ミヤBMと強ミヤリサン、ミヤフローラEXの違いを理解しよう!

この記事では、「ミヤBMと市販薬の強ミヤリサン、ミヤフローラEXの違い」というテーマで、それぞれの製品の成分や効能、そして使用上の注意点について詳しく解説しました。

ミヤBMは処方薬で、特定の症状に対して医師の指導のもと使用されます。
一方、強ミヤリサンとミヤフローラEXは市販薬の整腸剤です。

ミヤBMと強ミヤリサンが宮入菌のみ含有に対して、ミヤフローラEXにはウルソデオキシコール酸も含まれています。
そのため、妊娠中の女性が使用する際には注意が必要です。

また、市販薬の強ミヤリサンがミヤBMの代わりとして使用できるかどうかについても検討しました。成分量や用量に違いがありますが、個人的には代用として選択肢のひとつになると考えます。

この記事を読むことで、ミヤBMと強ミヤリサン、ミヤフローラEXの違いを理解し、あなた自身の健康や家族の健康管理に役立てていただければ幸いです。