こんにちは!薬剤師の安美です。
この記事では、薬局で人気の市販薬、Vロートプレミアム目薬の違いやコンタクトをしたまま使えつかについて、解説していきます。
購入する時の参考にしてくださいね!
Vロートプレミアムの目薬の違いを一覧表で比較!
Vロートプレミアム目薬には4種類があります。
わかりやすく一覧表にまとめました。
商品名 | 有効成分 | 清涼感* | 効能効果 | 用法用量 |
Vロートプレミアム | ・パンテノール ・硫酸亜鉛 ・アラントイン ・塩酸テトラヒドロゾリン ・グリチルリチン酸 ・ネオスチグミン ・クロルフェニラミン ・ビタミンB6 ・天然型ビタミン ・L-アスパラギン酸K ・タウリン ・コンドロイチン硫酸エステル |
あり +4 |
目の疲れ 結膜充血 目のかすみ 目のかゆみ 眼瞼炎 雪目など |
1回1~2滴
1日5~6回 |
Vロートアクティブ プレミアム |
・ビタミンA ・塩酸テトラヒドロゾリン ・ネオスチグミン ・クロルフェニラミン ・ビタミンB6 ・天然型ビタミン ・L-アスパラギン酸K ・タウリン ・コンドロイチン硫酸エステル |
あり +2 |
目のかすみ 目の疲れ 結膜充血 目のかゆみ 眼瞼炎 雪目など |
1回1~3滴
1日5~6回 |
Vロートドライアイ プレミアム |
・塩化カルシウム ・硫酸マグネシウム ・ポビドン |
あり +1 |
涙液の補助 目のかわき 目の疲れ 目のかすみ |
|
Vロートコンタクト プレミアム |
・ビタミンA ・ネオスチグミン ・クロルフェニラミン ・天然型ビタミンE ・タウリン ・コンドロイチン硫酸エステル |
あり +4 |
目の疲れ 目のかすみ 目のかゆみ 雪目など |
*清涼感:メントールやカンフルの有無(クール感)
*成分の説明
・ビタミンAや天然ビタミン(ビタミンE)、ビタミンB2、パンテノール、タウリン:視神経の疲れをとる
・ネオスチグミン:目のピント調節をする
・クロルフェニラミン:目のかゆみを和らげる
・塩酸テトラヒドロゾリン:血管収縮剤成分、充血を和らげる
・コンドロイチン硫酸エステル:角膜表面を保護する
ベースになるのが、一番人気のVロートプレミアムですが、他の3種の方が特徴があっておすすめかなと個人的には思います。
詳しく解説していきますね!
Vロートプレミアム目薬でコンタクトつけたまま使えるものは?
「コンタクトレンズを外してから、目薬を使ってください」
薬局や眼科でこう指導されたことはありませんか?
Vロートプレミアム目薬は全てハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感にも使うことができます。
ですが、ソフトコンタクトレンズをつけたまま使用しないことという注意書きがあります。
というのは、
防腐剤の<塩化ベンザルコニウム>という成分が、ソフトコンタクトレンズに吸着し、目に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。
ソフトコンタクトレンズを使っている人が安心してコンタクトしたまま使えるのは、Vロートコンタクトプレミアム目薬です。
コンタクトレンズをしている時に感じやすい、目のつかれや目の乾き、かゆみを和らげる成分がバランスよく配合されています。
とくに、目の角膜の修復に関わるビタミンAがコンタクトつけたまま使える目薬としては高濃度配合されていることが特徴です。
・Vロートプレミアムコンタクト
ただし、カラーコンタクトレンズは外してから目薬を使ってください。
もちろん、ハードコンタクトレンズや使い捨てコンタクトレンズをつけたまま、コンタクトレンズをしていない時に使っても問題ありません!
コンタクトレンズをつけている時の目の不快感には、迷わずVロートプレミアムコンタクトですね。
Vロートプレミアムの中でビタミンAを含み、血管収縮剤(塩酸テトラヒドロゾリン)を含まないので、個人的にはコンタクトレンズの使用に関わらず、疲れ目にはVロートプレミアムコンタクトがおすすめです。
ちなみに、コンタクトレンズを外して目薬を使う場合は、
目薬をさしてすぐにレンズをつけずに、5分ー15分くらい間隔をあけてからコンタクトレンズを装着するようにしましょう。
なお、ロートアルガード目薬については、アルガード目薬の違い比較の一覧、薬剤師が教える花粉症の市販薬で解説しています。
ドライアイ、目の乾きがつらいなら、迷わずVロートドライアイプレミアムを選ぼう!
一覧表をみるとわかりやすいですが、
Vロートドライアイプレミアムは、ドライアイ(目の乾き)に特化した成分でできているということがわかります。
涙は外側から、油層(涙の蒸発を防ぐ)、水層(酸素や栄養を多く含む)、ムチン層(涙を目の表面に留める)の3層で形成されています。
「Vロートドライアイプレミアム」は、涙の3層構造に着目し、目を閉じたくなるほどの、痛みを感じるようなつらいドライアイ(目の乾き)症状を治す、ドライスポットケア目薬です。
成分のポビドンは、水分を包み込んで潤いの膜をつくり、ドライアイで涙が不足して起きる乾きやこすれ、摩擦を和らげます。
塩化カルシウムや硫酸マグネシウムは、涙のミネラル成分を補給します。
個人的には、シンプルな点もおすすめです。
Vロートドライアイプレミアムは、ハードコンタクトをつけたまま使うことができます。
ハードコンタクトを使用中の眼の乾きが気になる場合、こちらがおすすめです。
VロートプレミアムアクティブとVロートアクティブの違い
似た名前の目薬に、VロートプレミアムアクティブとVロートアクティブがあります。
どちらも、年齢を重ねることによる、目のはたらきの衰え(ピント調節機能や角膜の代謝機能の低下、涙の分泌量の減少)による目の疲れや見えにくさの改善を目指した目薬です。
違いを比較してみました。
商品名 | 有効成分 |
Vロートアクティブプレミアム | ・ビタミンA;50,000単位/100mL ・天然型ビタミン;0.045% ・L-アスパラギン酸K;0.5% ・塩酸テトラヒドロゾリン;0.01% ・ネオスチグミン;0.005% ・クロルフェニラミン;0.03% ・ビタミンB6;0.01% ・タウリン;1% ・コンドロイチン硫酸エステル;0.1% |
ロートVアクティブ | ・パンテノール;0.1% ・グリチルリチン酸ニK;0.1% ・ネオスチグミン;0.005% ・クロルフェニラミン;0.01% ・ビタミンB6;0.1% ・タウリン;1% ・コンドロイチン硫酸エステル;0.5% |
VロートアクティブプレミアムとロートVアクティブの大きな違いは
・ビタミンAや天然型ビタミン(ビタミンE)を含むか含まないか
・血管収縮剤(塩酸テトラヒドロゾリン)を含むか含まないか
だと思います。
Vロートアクティブプレミアムに含まれるのが、ビタミンAと天然型ビタミン(ビタミンE)。
ビタミンAは角膜を修復したり、涙を安定化して保持する成分(ムチン)をつくったりする働きがあり、目の疲れの根本改善が期待できます。
天然型ビタミン(ビタミンE)は、血行を良くして目の疲れを和らげます。
ただ、ロートVアクティブにも、パンテノール(ビタミンに変換される前の物質)という成分がムチン産生を促進して目の乾きや目の疲れを改善にはたらきます。
また、Vロートアクティブプレミアムには血管収縮剤成分が配合されていますが、ロートVアクティブには、配合されていません。
目の充血が気になる方はVロートアクティブプレミアム、充血は気にならないという方は、ロートVアクティブを選んでもよいかと思います。
1週間ほど使っても充血がよくならない場合は、必ず眼科を受診してください。
さいごに:Vロートプレミアム目薬でコンタクトつけたまま使えるのはどれ?
というわけで、
今回は、薬局で人気のVロートプレミアム目薬について違いを比較しながら、コンタクトをしたまま使えるかどうかについてお話してきました。
Vロートプレミアム目薬には4種類があり、目的に合わせて成分や濃度が違っています。
薬剤師的には、ドライアイや目の乾きが気になるならVロートプレミアムドライアイ、コンタクトしたまま使いたい、目の疲れが気になるときにはVロートプレミアムコンタクトがおすすめです。