「急に胸がドキドキしたり、脈がはやくなるのが気になるけれど、何科を受診すればいいかわからない…」
このように迷う更年期女性も少なくありません。
更年期の動悸は女性ホルモンの変化による自律神経の乱れが原因のこともありますが、心臓や甲状腺などの病気が隠れていることもあります。
そのため、内科、婦人科、循環器内科など、症状に応じて適切な診療科を受診することが大切です。
更年期の動悸が起こる原因や受診の目安については、「更年期の動悸はなぜ起こる?原因・対処法・受診の目安を薬剤師が解説」で詳しく解説しています。
この記事では、更年期の動悸で何科を受診すればよいのかについて、薬剤師の視点からわかりやすく解説します。
更年期の動悸は何科を受診すればいい?
更年期の動悸の症状、さらに他にある症状によって受診先は違ってきます。
迷った場合は、まず内科で相談するとよいでしょう。
必要に応じて専門の診療科を紹介してもらえる場合もあります。
更年期の動悸の受診先1:内科がおすすめなケース
次のような場合は、まず内科で相談すると安心です。
✅初めて動悸が起きた
✅更年期か病気かわからない
✅健康診断をしばらく受けていない
✅貧血や甲状腺の病気が心配
内科では、血液検査や心電図検査などを行い、動悸の原因を調べることがあります。
更年期の動悸の受診先2:循環器内科を受診した方がよいケース
次のような症状がある場合は、循環器内科がおすすめです。
✅脈が飛ぶ感じが続く
✅動悸が長時間続く
✅胸の痛みがある
✅息苦しさを伴う
✅失神したことがある
一般的に、循環器内科では、ホルター心電図や心エコー検査などで、心臓や血管に関わる症状を詳しく調べます。
更年期の動悸の受診先3:婦人科がおすすめなケース
次のような場合は婦人科が適しています。
✅ホットフラッシュ(異常な発汗、のぼせ)がある
✅生理不順が続いている
✅閉経したかもしれない
✅更年期障害が疑われる
婦人科では、更年期症状と判断された場合、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬などの治療を提案されることがあります。
さらに、更年期外来では、更年期症状全般について相談できます。
動悸だけでなく、イライラや不眠、疲れやすい、気分の落ち込みなど複数の不調が気になる方には心強い診療科です。
ただし、近くに更年期外来がないこともあるため、その場合は婦人科で相談するとよいでしょう。
動悸で心療内科や精神科を受診することもある?
動悸の検査で異常がなく、不安や緊張が強い場合は、心療内科や精神科で治療を受けるケースもあります。
抗不安薬や心理的なサポートによって、症状が改善することもあります。
ただし、自分で判断するのではなく、まずは内科や婦人科で相談し、必要に応じて紹介してもらうのがおすすめです。
動悸は病院ではどんな検査をする?
症状によって異なりますが、
・心電図
・血液検査
・ホルター心電図
・心エコー
・胸部レントゲン
・甲状腺機能の検査
などが行われることがあります。
検査で異常がなければ、更年期による動悸として治療を進めることもあります。

薬局でも「更年期だと思うけれど、何科に行けばいいですか?」という相談を受けることがあります。
症状だけでは更年期による動悸なのか、心臓や甲状腺など別の病気なのかを判断することはできません。
初めて症状が出た場合や、これまでと違う強い動悸がある場合は、まず受診して原因を確認することが安心につながると思います。
まとめ
更年期女性の動悸で何科を受診するか迷った場合は、まず内科で相談するのが一般的です。
動悸以外にも、生理不順、不眠、イライラなど、更年期に伴う複数の症状が気になる場合は、婦人科や更年期外来を受診してもよいでしょう。
一方で、胸の痛みや息苦しさ、脈の乱れなどがある場合は、循環器内科で詳しい検査が必要になることもあります。
「更年期だから」と自己判断せず、まずは重大な病気が隠れていないことを受診して確認することが大切です。

