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痔の市販薬ボラギノールAとMの違い、プリザエースとの比較を解説!

市販薬
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こんにちは! 薬剤師の安美です。

忙しい毎日のなかで、痔の痛みや出血に人知れず悩んでいませんか?

忙しくて病院を受診する時間がない、面倒くさい、ちょっと恥ずかしい…そんな時に頼りになるのが、市販の痔の薬です。

この記事では、痔の市販薬、とくにボラギノールについて詳しく解説してあなたにぴったりの薬を見つけるお手伝いをします。
仕事や家事の合間に手軽にできる対策もご紹介しますので、痔に対する不安を少しでも軽くするために、ぜひ最後までお読みくださいね。

薬剤師:安美
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ボラギノールにも複数の種類があります。
痔の飲み薬もあるって知っていましたか?

詳しくお話ししますね!

 

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忙しくてもできる!痔のセルフケア

仕事や家事で忙しい女性にとって、痔の対策は簡単で続けやすいのが一番ですよね。
日常生活を工夫して、市販薬も活用していきましょう!

日常生活の工夫で痔を予防

デスクワークなど長時間座りっぱなしの仕事の場合は、1時間ごとに立ち上がって軽くストレッチをしましょう。血流が改善され、痔の予防になります。

お風呂に入ると体が温まり、肛門あたりの血行もよくなります。
夏でもシャワーで済ませずに、忙しくても湯船にゆっくりつかる時間を大切にしましょう。

便秘を改善する

排便時に強くいきんで無理をすると、痔の原因となります。
便意を我慢しないようにして、なかなか便が出ないときは無理に出そうとせず、切り上げるようにしましょう。

また、こまめな水分補給や食物繊維の豊富な食事を心がけると便秘予防につながります。

痔の市販薬を常備する

急な痛みや出血があってもすぐに対処できるように、市販の痔の塗り薬を常備しておくと安心です。
塗り薬を使う余裕がない時は、ボラギノール内服薬を活用して、体の内側からケアしましょう。

 

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痔の市販薬ボラギノールについて詳しく解説!

ボラギノールの種類一覧表

ボラギノールはいぼ痔やきれ痔の痛みやかゆみを和らげる市販薬です。

いろいろと種類があるので、
「どれを買えばいいかわからない」
という方もいるかもしれません。

そこで、ボラギノールの種類の違いがわかるように一覧表にしました。

ボラギノールA ボラギノールB 内服ボラギノールEP
軟膏 注入軟膏 坐剤 軟膏 坐剤
ステロイド あり あり あり なし なし なし
使用回数 1日2~3回 注入:1日1~2回
塗る:1日2~3回
1日1~2回 1日2~3回 1日1~2回 1日2回

 

薬剤師:安美
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ボラギノールシリーズは全て、15歳以上を対象とした市販薬です。

 

ボラギノールAとMの違い

ボラギノールAシリーズとボラギノールMシリーズの一番の違いは、ステロイド成分の有無です。

・ボラギノールAシリーズ: ステロイド成分あり、炎症を抑える効果が強い。

・ボラギノールMシリーズ: ステロイド成分なし、妊娠中でも使用可能。

ボラギノールAシリーズには、ステロイドの強さのランクの中では、1番弱い(Weak)のステロイドが配合されています。

*市販のステロイド軟膏の強さランク一覧はこちら。

 

薬剤師:安美
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ステロイドは皮膚が薄いほど、体への吸収率が高くなります。

例えば、前腕(内側)の吸収率を1.0とした場合、陰部は42倍の吸収率、
つまり、ステロイドが吸収されやすい場所なので注意が必要です。

 

ボラギノールA軟膏とボラギノールB軟膏の成分の違いを表にまとめました!

ボラギノールA軟膏 ボラギノールM軟膏
プレドニゾロン酢酸エステル
(ステロイド)
0.5mg なし
リドカイン 30mg 30mg
アラントイン 10mg 10mg
トコフェロール酢酸エステル 25mg 25mg
グリチルレチン酸 なし 15mg
効能(効き目) いぼ痔・きれ痔(さけ痔)の痛み・出血・はれ・かゆみの緩和 いぼ痔・きれ痔(さけ痔)の痛み・かゆみの緩和

*成分量は1g中あたりの㎎数

・プレドニゾロン酢酸エステル:炎症を抑える(ステロイド成分)
・リドカイン:痛みやかゆみを和らげる
・アラントイン:傷のなおりを助ける
・トコフェロール酢酸エステル:血行をよくして皮膚の回復を促す
・グリチルリチン酸:炎症を和らげる

 

薬剤師:安美
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ボラギノールA軟膏など他の製品は、妊娠の経過や症状によるので医師や薬剤師に相談してください。

授乳中は特に問題ありません。

 

もうひとつ、ボラギノールAとMの違いが、注入軟膏があるかないかです。

「注入軟膏ってなに?」
という方のために詳しくお話ししていきますね!

 

ボラギノールAシリーズの注入軟膏とは?

ボラギノールAシリーズにある注入軟膏。


こんな風に小さな容器に個包装になった軟膏のことですね。

注入軟膏は、軟膏+坐剤の両方の使い方ができます。

つまり、肛門の内側や奥にできた痔には注入(坐剤を使う感じ)し、肛門の外側の痔には軟膏のように直接塗るというように使い分けをすることができます。と、2通りの使用方法が選べます。

いぼ痔でもきれ痔でも、肛門の中にも外にも、どちらでも使えるためとても便利です。

また、個包装で室温で保管できるので、持ち運びにも便利です。

外出先で急な出血や痛みが出た時にもすぐに使うことができます。

坐剤を使うのは抵抗がある、初めて使う方にも注入軟膏だと使いやすいですね。

 

薬剤師:安美
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注入軟膏の使い方には注意点があります。

1:注入する場合は、1回の使用で1個全量を使いきってください。

2:注入せずに塗った場合は、薬剤の量が少なくなっているため余りの注入軟膏を注入には使用しないでください。

 

 

ボラギノールの飲み薬、内服ボラギノールEP

ボラギノールといえば、おしりに塗るイメージですが、実は飲み薬もあるんです。
それが、内服ボラギノールEPです。

内服ボラギノールEPの効果(効き目)
次の場合の症状の緩和:痔核(いぼ痔)、きれ痔、痔出血

気になる成分は、
・ボタンピ(牡丹皮)、セイヨウトチノキ種子、シコン(紫根)といった3種類の生薬エキス
・ビタミンE酢酸エステル

痔の原因となる肛門部分の血液循環を改善したり、炎症を和らげる効果が期待でき、体の内側から痔を改善します。

ボラギノール軟膏や坐剤と併用して一緒に使っても問題ありません。

薬剤師:安美
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飲み薬だと子どもがいても使いやすいですよね。
痔になりやすいという方は、飲み薬も試してみてはどうでしょうか?

 

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ボラギノールとプリザエースの違いは?

痔の市販薬といえば、プリザシリーズ(プリザエース、プリザS)も有名ですね。

薬剤師:安美
薬剤師:安美

プリザエースとプリザSの違いは、プリザSにさらに追加成分を配合したのがプリザエースというイメージです。

プリザエースはステロイドを含む痔の市販薬です。

「どっちがいいだろう?」と迷う方のために、
ステロイド配合のボラギノールA注入軟膏とプリザエース注入軟膏の違いをまとめました。

 

ボラギノールA注入軟膏 プリザエース注入軟膏
プレドニゾロン酢酸エステル
(ステロイド)
1mg なし
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
(ステロイド)
なし 5mg
リドカイン 60mg 60mg
アラントイン 20mg 20mg
トコフェロール酢酸エステル 50mg 60mg
塩酸テトラヒドロゾリン 1mg
クロルヘキシジン塩酸塩
5mg
l-メントール 10mg

*成分量は注入軟膏1個(2g)あたりの㎎数

ボラギノールA注入軟膏とプリザエース注入軟膏の違いは、以下の2点です。

1:ステロイド成分、量が違うこと

2:プリザエース注入軟膏には塩酸テトラヒドロゾリン、クロルヘキシジン塩酸塩、l-メントールが追加配合されている

ステロイド成分は違いますが、どちらも弱い(weak)強さランクのステロイド。
効き目に大きな違いはありません。

また、プリザエース注入軟膏にはl-メントールが入っているので、注入した時にお尻にスースーする感じがあるかもしれません。
好みがあるかと思いますが、スーッとする刺激感が嫌な方はボラギノールA注入軟膏を選ぶことをおすすめします。

薬剤師:安美
薬剤師:安美

プリザエース注入軟膏に入っている塩酸テトラヒドロゾリンは血管を収縮さえて出血やはれを抑え、クロルヘキシジン塩酸塩は消毒成分です。

メインの成分はステロイドと考えるので、私だったら成分がシンプルなボラギノールを選びます。

痔の市販薬は他にもオシリアもあります。
ステロイド配合オシリアは痔の炎症に効果的!他の市販薬との違いは?に詳しく書いているのでお読みください。

 

さいごに:痔の市販薬ボラギノールAとMの違い、プリザエースとの比較を解説!

この記事では、市販の痔の薬ボラギノールについてお話ししました。

・ボラギノールには軟膏、座薬、注入軟膏、内服薬(飲み薬)などいくつかの種類がある。

・ボラギノールAとMの違いはステロイドが入っているかいないか。
(ボラギノールM軟膏はステロイドなし)

・プリザエースとはステロイド成分など違いがある

ボラギノールシリーズにはこのような特徴があります。

忙しい主婦や働く女性でも手軽に使えるボラギノールは、常備薬としても安心です。

ドラックストアに行く暇がない場合は、ネット通販を利用するのも一つの方法です。

初めて痔の薬を使う方は注入軟膏が使いやすいですよ!

 

なお、ボラギノール(プリザエースも)を10日間ほど使っても、症状が改善しない、悪化する場合は、使うのをやめて必ず受診するようにしてください。