ステロイド軟膏をやめると再発!を防ぐために、やめ方のコツを知ろう




こんにちは。
現役ママ薬剤師の安美です。

今回は、ステロイド塗り薬の副作用とやめ方のコツについて、お話します。

 

急にできたブツブツや赤い湿疹、
かぶれやあせも、
虫刺され、などなど、
皮膚科や小児科を受診すると、たいていステロイド外用剤が処方されます。

「ステロイドの軟膏を塗ると、あっという間にきれいに治る、
だけど、塗るのをやめるとまた痒くなって再発してしまう」

「ずっとステロイドの軟膏を使い続けるのが不安」

勤務先の薬局でも、そんなお母さんの声を聞くこともあります。

ステロイド=強い薬=副作用が怖い
こんなイメージがあるのかなと感じます。

正しく使えば、ステロイドは怖くありません!
(あ、ステロイドを使うことを推奨しているわけではなく、必要な時には怖がらずに使いましょうというスタンスです。)

そして、ステロイド塗り薬をやめると再発するのは、正しいやめ方をしていないからだと考えられます。

それでは、詳しくお話していきますね。

 



ステロイド軟膏の副作用とは?

ステロイドの飲み薬と塗り薬の副作用は違う

ステロイド剤は、免疫反応を抑える抗炎症作用により、皮膚炎の赤みやかゆみを抑えます。

・血糖値が上がる
・骨粗鬆症を引き起こす作用
・ムーンフェイス
・白内障
といった全身性の副作用は、ステロイドの飲み薬で注意すべきものです。

飲み薬とは違って、塗り薬の場合、
血液の中に入るステロイドはごくわずか。

このような全身性の副作用が起きることは、まずありません。

 

じゃあ、ステロイドの塗り薬ではどんな副作用が起きるのかというと、以下の4つが有名です。

【ステロイド軟膏の副作用】

・毛深くなる(うぶ毛が生える)
・塗ったところにニキビができやすくなる
・血管が少し目立ちやすくなる、赤くなる
・皮膚がうすくなる
・皮膚線条(妊娠線のような模様ができる)

もし、副作用がでても、ステロイド軟膏の使用が終われば、ほぼ治ります。
ただし、皮膚線条は治りにくいので、慎重に使う必要があります。

 

病院で処方されたステロイド軟膏を使う場合は、副作用はほぼ問題なし。

 

ステロイドの塗り薬には、種類によって、効果の強さが違います。

 

薬剤師 安美
ステロイド軟膏の強さ一覧について詳しくは、ステロイド軟膏の市販薬の強さランク別の一覧、医療用と比較してみた!でお話しています。参考にしてくださいね。

 

そして、塗る場所によって、吸収のされやすさが違います。

・湿疹などの皮膚症状(ひどい場合と軽い場合)
・塗る場所:吸収がよい場所、皮膚が弱い場所などには強いステロイド剤は使わない

こんな風に症状や場所にあわせてステロイドを使っていれば、
よほど大量のステロイド軟膏を塗らない限り、副作用を気にすることはありません。

特に、病院で処方された場合は、お医者さんがきちんと判断しているので安心です。

(お子さんの場合は、医療費補助も使えたりしますしね!)

 

 

自己判断でのステロイド軟膏の使用は最低限にして!

ドラックストアや薬局に行くと、ステロイド配合の塗り薬が売られています。

家に余っていた塗り薬をとりあえず塗っておこう
なんてこともあったりませんか?

以前、務め先の薬局で、
「この薬を塗るとすぐ治る!」
デルモベート軟膏という超強いステロイドを顔に塗っている患者さんがいました。

はい、すぐに説明して止めてもらいました・・・。

このケースは極論ですが、
よく効く!と自己判断で、体のあちらこちらに同じステロイド剤を同じように塗ると・・・
副作用がでやすくなります。

ちょっとした湿疹やあせもなら、
すぐにステロイド軟膏ではなく、
洗い方を見直したり、保湿剤やアロマなどの自然療法的なものを試してみてもよいかと思います。

ただ、強い赤みの湿疹や、汁が出ているような場合は、
ステロイド軟膏を使た方がスムーズに治ります。
(とびひの場合は、抗生物質が必要)

もし、自己判断でステロイド軟膏を使ったとしても、
短期間の使用にしましょう。

そして、なかなか治らない、悪化する場合は、ちゃんと皮膚科を受診しましょう!

 

薬剤師 安美
ステロイド軟膏の塗り方については、【薬剤師解説】ステロイド軟膏の効果的な塗り方3つのポイントで詳しくお話しています。参考にしてくださいね!

 

ステロイド塗り薬をやめても再発せずにする方法

ステロイド塗り薬のやめ方のコツ

 

驚く方も多いですが、私たちの体では、
副腎で副腎皮質ホルモンというステロイドがつくられています。

 

なので、
薬として外からステロイド剤を与え続けると、
十分にステロイドがある!と勘違いして、体がステロイドをつくるのをさぼるようになっていまします。

そんな体の状態で、急にステロイド剤をやめると、
体のステロイドが足りなくなってしまいます。
そして、急に症状が悪化したり、不調が起きてしまいます。

これは、ステロイドの飲み薬でよく起きること。
なので、ステロイド剤を中止するときは、急にやめずに、少しずつ減らしていきます。

 

ステロイド軟膏の場合は起きにくいですが、
強いものを長期間使い続けた場合は、注意が必要です!

虫刺されなどで1回塗ってすぐ治って終了、
そんな時は、そのまま中止して大丈夫です。

ステロイド軟膏を中止したら、また、すぐに悪くなる
そういう場合は、少しずつ減らしていきましょう。

 

【ステロイド軟膏の減らし方】

STEP1
ステロイド軟膏の使用を1日2回から1日1回に減らす。
保湿剤を1日1回塗る。

肌の状態が安定

STEP2
ステロイド軟膏を1日1回で、2日に1回塗る。
保湿剤を1日数回塗る。

肌の状態が安定

STEP3
ステロイド軟膏を週に1~2回塗る。
保湿剤を1日数回塗る。

肌の状態が安定

STEP4
ステロイド軟膏を中止。
保湿剤のみを継続。

そして、最終的には、保湿剤の使用も減らしていけるといけたらベストです。

薬剤師 安美
ちなみに、顔以外に使った場合、ステロイド外用薬を週2~3日、半年から1年くらい使用しても、副作用が生じないことが報告されています。

 

さいごに:ステロイド軟膏をやめると再発を防ぐために、やめ方のコツを知ろう!

というわけで、ステロイド軟膏の副作用とやめ方について、お話してきました。

使うのを怖いと感じるお母さんが多いステロイド軟膏、きちんと正しく使えば、怖がることはありません。

ただし、くれぐれも自己判断で続けて使うことはせずに、
なかなか治らない、悪化する場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。