こんにちは!
現役ママ薬剤師の安美です。
以前に、務め先の薬局で、患者さんむけの勉強会の講師をしたことがありました。
私の担当は、ステロイドの塗り薬について。
ひとことでステロイドといっても、
いろいろな種類、強さや弱さのランクがあるということ、
塗り方のコツや注意点、
いわゆるステロイドのリバウンドのこと、
飲むステロイドと塗るステロイドの違い、いろいろとお話させていただきました。
「できれば、ステロイド軟膏は使いたくないんだけど・・・」
ステロイドの副作用を心配する方がよく言われる言葉です。
確かに、私も使わなくてよいときに、使うものではないとおもいます。
(これはステロイドに限らず、薬は全部そうですね。)
体には、もともと自分でなおろうとする自然治癒力があります。
本来ならば、薬は使わなくても自然と治るはずです。
それが追いつかないときに、薬を使います。
もともとある自然治癒力を邪魔しないようなサポート的な使い方なら、たとえステロイド軟膏を使おうとも、そんなに心配する必要はないとおもいます。
「ステロイドって副作用があると聞くし、なんだか怖そう」
なんとなくのイメージでそう思っていませんか?
まずは、きちんとお薬のことを知りましょう!
勉強会に参加してくださった方も
「お医者さんが言われるがままに、なんとなく使っていたけど、ちゃんと自分が理解して使うことが大切なんですね。」
と、おっしゃっていました。
本当にその通りだとおもいます。
病院や薬局に、丸投げするのではなくって、一緒になおろうとしていくために、ちゃんとした<薬識(やくしき)>を持つことも大切だとおもいます。
薬識っていうと、
なんだか難しい言葉に感じますか?
簡単に言うと、
自分が飲んだり、使ったりするお薬について、
お薬の名前はもちろん、どういう風に効くのか、
万が一の副作用のこととか、
ちゃんとわかった上で治していこうね
ということ。
「お医者さんには、聞きにくいし、薬局さんは、忙しそうだし」
という患者さんの言葉にドキッ!!
患者さんに寄り添うように気を配っているつもりですが、
確かに、忙しくなってくると、
お待たせしないことに一生懸命になっていることも多いかもしれません。
気をつけようと改めておもいました。
貴重な気づきに感謝です。
ママは、自分のことだけでなく、
子どもや家族の薬のことも、理解しておきたいもの。
家族の健康のために、きちんとした薬識をもつことも大切ですね。
そのために、このブログが役にたつとうれしいです!