こんにちは。
現役ママ薬剤師の安美です。
この記事では、解熱鎮痛薬のロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)と抗生物質のクラリス(クラリスロマイシン)やジスロマック(アジスロマイシン)の飲み合わせについて、現役薬剤師の私がお話します。
風邪や副鼻腔炎で抗生物質が処方されて飲んでいるけど、
今日は頭痛もひどくて、ロキソニンを飲みたい。
一緒に飲んでも大丈夫?
2種類以上の薬を飲む時に不安なのが、薬の飲み合わせです。
というわけで、ロキソニンと抗生物質の飲み合わせについて詳しくお話していきます。
この記事を読むと、飲み合わせに対する不安がかるくなると思います!
ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)とクラリス(クラリスロマイシン)、ジスロマック(アジスロマイシン)の飲み合わせ、同時に飲んでも大丈夫?
抗生物質とロキソニン、市販薬のロキソニンSの飲み合わせは問題ない
病院で処方される医療用ロキソニンと市販薬のロキソニンSは、同じロキソプロフェンナトリウムという成分です。
ロキソニン(ロキソプロフェン)と抗生物質の飲み合わせは問題ありません。
・抗生物質(クラリスやジスロマック)+医療用のロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)
・抗生物質(クラリスやジスロマック)+市販薬のロキソニンS
この飲み合わせに問題なく、同時に飲んでも大丈夫です。
ただ、市販薬のロキソニンには、いくつか種類があります。
その中には、抗生物質のジスロマックとの飲み合わせに気をつけないといけない薬もあります。
市販薬のロキソニンSプラスやロキソニンSプレミアムと抗生物質ジスロマックの飲み合わせは注意!
市販薬のロキソニンには、3種類あります。
・ロキソニンS
・ロキソニンSプラス
・ロキソニンSプレミアム
この中で、ロキソニンSはロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)だけが入っている薬です。
他の二つには、ロキソニン+αで他の薬が配合されています。
(胃の保護や鎮痛作用増強の目的で)
そのうち、
ロキソニンSプラスの酸化マグネシウム、
ロキソニンSプレミアムのメタケイ酸アルミン酸マグネシウム、
この2つが抗生物質との飲み合わせに注意しないといけない成分になります。
同時に飲むことで、ジスロマックの吸収を悪くする可能性が考えられるからです。
つまり、ジスロマックとロキソニンSプラス、ジスロマックとロキソニンSプレミアムの飲み合わせには注意!ということになります。
ジスロマックと市販のロキソニンを併用する場合は、
・ロキソニンSを選ぶ
・ロキソニンS以外を併用する場合は、服用する間隔(タイミング)2時間以上あける
このように注意するといいですね!
クラリスとロキソニンSプラス、ロキソニンSプレミアムを同時に飲んでも、飲み合わせに問題はありません。
ジスロマック以外にも、抗生物質のクラビット(レボフロキサシン)も、ロキソニンSプラス、ロキソニンSプレミアムと同時に服用するとクラビットの吸収が悪くなります。
クラビットを飲んでから、2時間くらいあけて飲むとよいです。
ロキソニンとお酒(アルコール)の飲み合わせについては、ロキソニンとアルコールの飲み合わせ、お酒飲んだ後は大丈夫?に詳しく書いていますのでぜひお読み下さい!
まとめ
ということで、
ロキソニン(ロキソプロフェン)とクラリスやジスロマックなどの抗生物質の飲み合わせについてお話してきました。
抗生物質とロキソニンの同時併用は問題ありません。
ただし、市販薬のロキソニンとの飲み合わせは、ロキソニンの種類によって注意が必要な場合もあります。
その場合も、同時に飲まずに2時間以上間隔をあけることで、影響を防ぐことができます。
この記事で、飲み合わせに対する不安がかるくなったらうれしいです^^