こんにちは!
現役ママ薬剤師の安美です。
赤ちゃんにも使われる保湿剤のヒルドイド。
皮膚科でもらって使っている人も多いですよね。
そのすぐれた保湿効果から美容目的に使用する女性も多く、問題視されていることをニュースなどで見聞きした方も多いでしょう。
ヒルドイドは処方せんが必要で、市販されていません。
ですが、
ヒルドイドと同じ有効成分のヘパリン類似物質が含まれた市販薬は、薬局で買うことができます。
今回は、ヒルドイドの代用となる市販薬について、使用時の注意点とともにお話します。
ヒルドイドを市販薬で代用できる?
ヒルドイドの有効成分は、ヘパリン類似物質。
これを含む市販薬は、いろいろな会社からいろいろな名前で売られています。
タイプも、クリーム、ローション、ジェルと様々です。
その中で、ヒルドイドの代用になる市販薬で現役薬剤師の私がオススメするものをご紹介します。
マーカムHPクリーム、マーカムHPローション
日医工がつくったヒルドイドの市販薬。
(販売は新新薬品工業株式会社となっていますが、製造は日医工です。)
日医工は、ヒルドイドの後発薬(ジェネリック医薬品)であるヘパリン類似物質クリーム、ローションを製造している製薬メーカーです。
つまり、マーカムHPクリーム、マーカムHPローションは、ヒルドイドの後発薬と同じ成分、品質の市販薬というわけです。
有効成分ヘパリン類似物質0.3%が配合されています。
私の勤務先の薬局でも、日医工のヒルドイド後発薬はよく使われています。
特にクレームもなく使われているので、マーカムHPクリーム、ローションは、ヒルドイドの市販薬として私のイチオシです。
ただ、ひとつ注意点があります。
それは、ヒルドイドローションは乳液タイプですが、マーカムHPローションや日医工のヒルドイド後発薬は、化粧水タイプです。
さらっとしたつけ心地で、使用感が全く違います。
効果は変わりませんが、使い心地が違うので気をつけてくださいね。
HPローション、HPクリーム
GSK(グラクソ・スミスクライン)が販売するヘパリン類似物質のローションとクリーム。
有効成分ヘパリン類似物質0.3%が配合されています。
HPクリームは添加物としてサラシミツロウを使っていないのも特徴です。
詳しくは、ハンドクリームに使えるヒルドイド、薬剤師が教える市販薬の選び方に詳しく書いています。
アレルギーが気になる方はこちらを選ぶといいですね。
製造しているメーカーは、OTC外用剤に特化したジャパンメディックという会社です。
品質的に安心できるメーカーかと個人的に思います。
ヒルドイドローションは乳液タイプですが、マーカムHPローション同様に、HPローションも化粧水タイプです。
効果は変わりませんが、使い心地が違うので気をつけてくださいね。
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どちらともamazonで5%オフクーポン適応になることもあるみたいです!
お得ですね^^
ヒルメナイド油性クリーム、ヒルメナイドローション
マツモトキヨシ(matsukiyo)が販売するヘパリン類似物質のローションとクリーム。
製造しているメーカーは、OTC外用剤に特化したジャパンメディックという会社です。
あ、HPローション、クリームと同じですね!
イチオシポイントは、
ヒルメナイドローションは、マーカムHPローションやHPローションと違って、乳液タイプということ。
処方薬のヒルドイドローションと同じ乳液タイプが使いたい人は、ヒルメナイドローションがオススメです。
やるな~、マツキヨって感じですね^^
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私が調べたところ、Amazonではヒルメナイドローションは売られてないようです。
(マツキヨオリジナルだから??)
マツモトキヨシ公式通販サイト【マツモトキヨシオンラインストア】で買うと、1980円以上の購入で送料無料です!
以上、処方薬のヒルドイドに近いものを紹介しました。
他にも、炎症などの症状を抑える効果があるもの、美容的な効果を期待できるものなどが、スキンケア医薬品として販売されています。
そうそう、CMで見かける傷あと改善薬の小林製薬のアットノンの有効成分もヘパリン類似物質です。
炎症を抑えたり修復する効果を期待して、他に、アラントインやグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。
ヒルドプレミアム(クリーム)
ネットのレビューがよかったので紹介しようとおもったのがこちら。
ヒルド(イド)+プレミアムのネーミングが、おお!って感じですね。
医薬部外品です。
ヒルドイドの有効成分のヘパリン類似物質にプラスして、炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。
つまり、ヒルドプレミアムとヒルドイドの違いは、グリチルリチン酸ジカリウムが入っていることですね。
ただ、医薬部外品なので、ヘパリン類似物質の成分量が表示されていません。
おそらく、ヒルドイドよりも少ない成分量=だから、塗る部位を選ばずに使えるのだと思います。
保湿だけでなく、かさつきや肌荒れがある乾燥肌によいですね。
市販のヒルドイドを使う時の注意点
市販のヒルドイドは、医薬品(第二種医薬品)から医薬部外品までたくさんの商品があります。
病院を受診しないで気軽に使えるのはうれしいですが、使う時には次のポイントに注意してくださいね。
・出血している傷や掻いて赤くなった傷には使わない。
・顔に塗って赤くなった場合には、すぐに使うのをやめる。
さいごに:薬局で買えないヒルドイドは市販薬で代用できる?類似の保湿剤は?
というわけで、
ヒルドイドの代用となる市販薬について、使用時の注意点とともにお話してきました。
ヒルドイドは処方せんが必要で、市販されていません。
ですが、ヒルドイドと同じ有効成分のヘパリン類似物質を含む市販品は、医薬品から医薬部外品までいろいろと販売されています。
目的にあわせて、注意点に気をつけながら活用していきましょう!