こんにちは!
現役ママ薬剤師の安美です。
風邪の喉の痛みってつらいですよね。
他の症状はないのに、喉だけ痛いということもありませんか?
そんな時によく使われるのが、西洋薬のトランサミン(トラネキサム酸)です。
市販薬としても販売されています。
喉の痛みや口内炎の薬、ペラックT錠やハレナースという薬です。
今回は、風邪や扁桃炎の喉の痛みによく使われるトラネキサム酸の市販薬について、授乳中の服用も含めてお話します。
特に、授乳中のママさんで、喉の痛みに悩まれている方はぜひ読んでみてくださいね!
喉の痛みに使われるトラネキサム酸配合の市販薬、ペラックT錠とは?
ペラックT錠の効果
市販薬のペラックT錠には、トラネキサム酸が含まれています。
トラネキサム酸は、体の炎症に関わる酵素、プラスミンを弱めることで、炎症や腫れを和らげます。
他にも、ペラックT錠には、甘草(かんぞう)という生薬と3種類のビタミン(B2、B6、C)が含まれています。
甘草は、漢方薬にも使われている生薬。
炎症をやわらげるはたらきがあります。
つまり、トラネキサム酸と甘草が、ペラックT錠の喉の炎症を和らげる有効成分ということですね!
ちなみに、眠気がでる成分は含まれていません。
ペラックT錠の大人の一日量は、750mg(6錠)。
医療用のトラネキサム酸を喉の痛みに使う場合は、750mg~2000mgの範囲になります。
一般的に、市販薬は、医療用よりも成分量が少ないことが多いです。
(副作用が出にくいように)
ですが、
ペラックT錠は、医療用で使われる範囲をカバーできているので、優秀な市販薬だと思います!
ペラックT錠は子どもでも飲める?
医療用のトラネキサム酸は子どもにもよく処方されます。
ペラックT錠は、7歳以上から飲むことが可能ということになっています。
【ペラックT錠の用法用量】
・成人(15歳以上):1回2錠(トラネキサム酸として250mg)
・7歳以上15歳未満:1回1錠(トラネキサム酸として125mg)
1日3回服用する。
*7歳未満は服用しないこと
トラネキサム酸の市販薬、ペラックT錠とハレナースの違い
トラネキサム酸の市販薬には、ペラックT錠以外にもあります。
こちらは、小林製薬のハレナース。
メインの有効成分は、ペラックT錠と同じ、トラネキサム酸と甘草です。
配合量も変わりません。
ペラックT錠とハレナースの違いは、薬の形です。
ペラックT錠は、錠剤タイプ。
ハレナースは顆粒タイプで、水なしで飲むこともできます。
「ハレナースの方が、痛いところに密着してよい」という方もいれば、
「ペラックT錠の方が飲みやすい」という方もいるようです。

トラネキサム酸の市販薬、ペラックT錠は授乳中に服用可能?
授乳中は赤ちゃんへの影響が心配で、薬を飲みたくないというママさんも多いですよね。
でも、喉の痛みが続くとつらいもの。
ペラックT錠は、授乳中に飲んでも問題ありません。
メインの有効成分のトラネキサム酸は、長い間使われているいわゆる古い薬です。
これまでの使用経験も豊富なので、安全性が高い薬です。
安心して服用してくださいね。
さいごに
ということで、
風邪や扁桃炎の喉の痛みによく使われるトラネキサム酸の市販薬、ペラックT錠、ハレナースについてお話してきました。
ペラックT錠は、授乳中に飲んでも問題ありません。
喉の痛みや腫れがひどくて悩んでいる授乳中のママさんにとって、安心して使うことができます。