こんにちは!
薬剤師の安美です。
今回は、花粉症の市販薬のアレルビについて、アレグラと値段や効果を比較しながら、解説します。
勤務先の薬局では、花粉症の時期になると、アレグラやフェキソフェナジン(アレグラのジェネリック医薬品)の使用頻度がぐーんとあがります。
ドラックストアでも、市販薬のアレグラFXが目立つところにならんでいます。
市販薬でアレグラと同じ成分を探しているあなたに、ぜひオススメしたい薬があります。
それが、アレルビという市販薬です。
早速お話していきますね!
花粉症の市販薬アレルビは、アレグラと同じ効果が期待できる!
市販薬のアレルビの成分は、市販薬や医療用のアレグラと同じ!
アレグラ(成分名:フェキソフェナジン)は、処方薬としても、市販薬としても販売されています。
処方薬なら、アレグラ(先発薬)とフェキソフェナジン(後発薬、ジェネリック医薬品)が使われています。
どちらも同じ成分です。
ジェネリック医薬品については、後発薬の値段が安いのはなぜ?ジェネリック医薬品で賢く医療費を節約に詳しく書いてあるので、参考にしてください。
薬局やドラックストアでも、アレグラって売られていますよね?
正式名称は、アレグラFXです。
このアレグラFXを販売している久光製薬は、海外メーカーからアレグラのブランドネームを権利を買って引き継いでいます。

医療用のアレグラと市販薬のアレグラFXは、どちらも成分は同じフェキソフェナジンです。
市販薬のアレグラFXはセルフメディケーション税制対象になっていて、条件を満たせば確定申告で税金が戻るメリットも!
病院で処方されていたアレグラを飲んでいた人は、つい、薬局でも「アレグラ」を探してしまいませんか?
実は、アレグラ以外にも、市販薬の中には、同じ成分フェキソフェナジンを使っている薬があるんです!
その中で、現在、人気なのがアレルビという薬です。
ジェネリック医薬品で実績のある皇漢堂製薬が販売しています。
市販薬のアレルビもアレグラも、同じ成分が同じ量が入っています。

厳密にいうと、添加物が少し違いますが、有効成分は同じなので効果も同じと考えてください
実際に使っている患者さんからは、
「アレグラFXよりアレルビの方が価格が安いから助かる」という声もききます。
価格の比較も後ほど詳しく解説します。
アレルビの青箱とオレンジ箱の違いと選び方
市販薬のアレルビには、青箱とオレンジ箱の2種類があります。
■アレルビ オレンジ箱
「どっちを買えばいいの?」と迷う方も多いと思いますが、成分はまったく同じフェキソフェナジンです。

皇漢堂製薬HPを確認したところ、「別デザインはこちら」としてオレンジ箱が紹介されていました
では、どう選べばいいのでしょうか?
用途やライフスタイルに合わせた選び方を解説します。
青箱(アレルビ) | オレンジ箱(アレルビ) | |
成分 | フェキソフェナジン(60mg) | フェキソフェナジン(60mg) |
内容量 | 28錠・56錠 | 56錠のみ |
メーカーHPの表記 | 標準デザイン | 「別デザイン」として紹介 |
アレルビの青箱とオレンジ箱、どっちを選ぶべき?
✅お試しで買いたい → 青箱(28錠)がおすすめ!
✅長期間使うなら → どちらでもOK(56錠)
✅「青とオレンジ、どっちが新しい?」→ 両方とも同じ成分なので気にしなくてOK!
✅「デザインが違うだけ?」 → その通り!(公式HPにも記載あり)
オレンジ箱はメーカー公式HPでは「別デザイン」として紹介されているので、パッケージが違うだけで中身はまったく同じです。
どちらを選んでも効果に違いはありません。
市販薬アレルビの方が、アレグラよりも値段が安い!
市販薬のアレルビと処方薬や市販薬のアレグラは、同じ成分で同じ効果。
じゃあ、薬の値段はどっちが安いのか、気になりますよね。
比較をしてみました!
市販薬のアレルビとアレグラFX、処方薬のアレグラの値段の違い
市販薬のアレグラを買う人は、花粉症や鼻炎などである程度の期間、薬を飲む必要がある方ですよね。
どうしても気になるのが、薬の値段です。
例えば、アレグラ(もしくはアレルビ)を1日2回、2錠を28日間飲むとします。
必要な薬の量は、56錠になります。
56錠の値段で比べてみました!
・アレグラの薬代
31円/錠×56=1736円
3割負担の場合の純粋な薬代は、520円になります。
・アレグラのジェネリック医薬品フェキソフェナジンの薬代
(AGのSANIKを選択)
28.7円/錠×56=1607円
3割負担の場合の純粋な薬代は、482円になります。
*実際には、調剤基本料などがこれに加わります。
・市販薬のアレグラFXの薬代
56錠の値段:3850円/56錠入り(定価)
・市販薬のアレルビの薬代
56錠の値段:3135円/56錠入り(定価)
比べてみると、
保険が適応されて3割負担ですむので、処方薬のアレグラやジェネリック医薬品の方が安く感じますね。
ただ、仕事が忙しかったり、子ども連れでなかなか病院に行けない、
病院までの通院時間や病院での待ち時間が苦痛、
そういう方は、市販薬を利用した方が、トータルでみるとお得かもしれません。
アレルビとアレグラFXの価格は、店舗やネット通販によって異なりますが、一般的には アレルビの方が安い傾向があります。購入前に最新の価格をチェックしてみてください。

実際でネットで検索してみるとわかりますが、
市販薬のアレグラFXも、アレルビも定価より安い値段で売られています。
私がググた時は、amazonで半額以下で買えたり…。
半額以下で買えると、病院で処方してもらうより値段が安くなるかもしれませんね。
■アレルビとアレグラFXの価格を比較したい方は、Amazonや楽天市場の販売ページをチェックしてみてください。
こんな人は注意!アレルビ(アレグラも)があわないケース
花粉症の薬は、かなり個人差があります。
効く効かないの効果の点、眠気などの副作用、どちらもです。
(アレグラは比較的眠くなりにくい薬ではあります。)
なので、
初めてアレグラを飲む、初めて花粉症の薬を飲むという時は、医師の診断を受けた方がよいと思います。
とくに、以下にあてはまる方はアレルビではなく他の薬を検討しましょう。
- 妊娠・授乳中の方(フェキソフェナジンは医師と相談が必要)
- 重い喘息持ちの方(抗ヒスタミン薬では十分に症状を抑えられない可能性がある)
- すでに別の花粉症薬を飲んでいる人(他の抗ヒスタミン薬と併用すると副作用のリスクが上がる)
一度、アレグラを飲んで効いたし、副作用もなかった!
今度は市販薬で購入しようという人には、自信をもってアレルビをオススメします。
さいごに:花粉症の市販薬アレルビとアレグラの違い、コスパで選ぶならアレルビ!
というわけで、
花粉症の市販薬のアレルビについて、アレグラと値段や効果を比較しながらお話してきました。
病院に行けるなら、医療用のアレグラ(もしくはジェネリック医薬品)を処方してもらう方がコスパがよい場合もあります。
ただし、診察代・薬局の待ち時間を考えると、市販薬の方が便利なことも…。
市販薬を選ぶなら、アレグラFXよりもアレルビの方がコスパがよく、効果も同じなので、ぜひ活用してくださいね。
アレルビを選ぶなら、ネット通販でチェックすると、より安く購入できることが多いです。
ドラッグストアでも見かけたら、価格を比較してみてください!
■こちらの記事に、いろいろな花粉症対策をまとめているので、お役立てください!
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