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後発薬の値段が安いのはなぜ?ジェネリック医薬品で賢く医療費を節約

薬代の節約術
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こんにちは。
ママ薬剤師の安美です。

 

薬局に薬をもらいに行った時に
ジェネリック医薬品、後発品という言葉を聞きませんか?

「値段が安くなるなら、喜んで!」

よくわからないまま、
「どちらでもいいですよ。」
そう言っているお母さんもいれば、

値段が安い薬は不安だから、後発薬にしない。
そういうお母さんもいるかもしれませんね。

今回は、お母さんのために、後発薬(ジェネリック医薬品)について、わかりやすくお話したいと思います。

上手に使うと、薬代節約になりますよ!

 

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後発薬(後発医薬品)の値段はなぜ安い?

後発薬、ジェネリック医薬品とは?

 

後発薬は、後発医薬品やジェネリック医薬品ともいいます。

 

いわゆる新薬である先発医薬品の特許が切れたあとに、
その薬の特許を使って、
他の医薬品メーカーが製造し販売した、同じ有効成分の薬のことです。

 

新しい薬の開発には、長い年月と莫大なコストがかかります。
なので、特許で守られています。

ただ、特許には、有効期限(だいたい20年くらい)があります。

特許の期限がきれると、
公開された特許情報をもとに、同じ有効成分で薬をつくって、販売することができます。

 

薬を一から探索することもなく、
すでに先発医薬品で安全性が確立されているので、
臨床試験も少なくてすみます。

 

新薬よりも開発費がかからない、
これが、後発薬の値段が安い理由です。

それでは、後発薬の値段がどれくらい安いかみてみましょう。

 

 

後発薬の値段の差額を調べてみよう!

 

薬によって違いはありますが、
後発薬の値段は、先発医薬品の2~5割ほどに設定されていることが多いようです。

 

 

日本ジェネリック製薬協会の「かんたん差額計算」というサイトで、
後発薬の値段がどれくらい安くなるのか調べることができます。

かんたん差額計算

 

例)アレグラを1日2回、2錠を14日間、処方。

・アレグラの薬代:57.4円/錠×2×14=1607円
3割負担の場合の純粋な薬代は、482円になります。

・後発薬のフェキソフェナジンなどに変えた場合の薬代:342~840円(メーカーによって違う)
3割負担の場合の純粋な薬代は、103~252円になります。

つまり、一番差があるケースで、379円違うことになりますね。

*実際には、調剤基本料などがこれに加わります。

1か月の処方なら、この倍の金額が違うことになります。

花粉症で長期間飲む場合は、かなり大きな価格の違いになりますよね。

 

 

また、薬の種類によっては、先発医薬品と後発薬の差がもっと大きいものもあります。

飲む薬の種類が多くなると、価格差の影響も大きくなりますよね。

 

 

勤務先の薬局では、
「意外と薬の値段の差が小さいのね」という患者さんもいらっしゃいますが、

3割負担だから、そう見えるところもあります。

残りの7割は、みんなの保険料でまかなっていること、
増え続ける国の医療費負担のことも、少し考えてもらえたらなあ
と薬剤師として思います。

 

 

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後発薬をオススメする人、しない人



ジェネリック医薬品のメリットとデメリットは?

 

◆後発薬のメリット
薬の値段が安い

 

◆デメリット

有効成分が同じでも、メーカーによって添加物が違うこともあります。
その意味で、先発医薬品と全く同じ薬であるとは限りません。

 

薬剤師:安美
薬剤師:安美

後発薬でも、オーソライズドジェネリックは、先発医薬品と全く同一成分で効能も一緒の後発医薬品です。
オーソライズドジェネリック医薬品一覧表、日本初のAGはアレグラ!

 

ちなみに、全ての薬に後発薬があるわけではありません。

先発医薬品の特許期間中は、後発薬を発売することはできません。

なので、後発薬がない場合もあります。

あと、漢方薬には後発薬、ジェネリック医薬品はありません。

 

 

後発薬の値段は安いから効かない?

 

後発薬は、先発医薬品と同じ効きめかどうか、確認しています。

(生物学的同等性試験といって、人が飲んだ場合の先発医薬品と後発薬の血中濃度を比較する試験を実施しています。
血中濃度推移グラフが重なる=同じ効きめというわけです。)

 

効きめや安全性を確かめる厳しい試験をクリアし、厚生労働省の審査を通って、後発薬は販売されます。

メーカーさんもいろいろと工夫していますし、
安かろう、悪かろうってことは、決してありません。

 

 

本来ならば、後発薬は効かない!
なんてことは、ほとんどないはずです。

 

でも、後発品は効かない、副作用が出たと訴える方もいることは事実です。

 

 

その原因のひとつに、心理的なものがあります。

変化に弱い、気になる、不安になる方に多いのですが、
後発薬に変わったことが気にかかり、
なにかあったら、後発薬のせいかも・・・と思ってしまいがちのようです。

 

「後発薬の値段は安いから効かないかもしれない」
そう思いながら飲んだら、効果を感じにくい場合もあります。

プラセボ効果みたいな感じですね^^;

 

 

後発薬の有効成分は同じですが、添加物はメーカーごとに微妙に違います。
添加物は薬の効果には関係ありませんが、アレルギーなどのリスクは否定できません。
アレルギーがある方は注意した方がいいですね。

 

あと、個人的には、湿布でかぶれやすい方は、後発薬を使わない方がいいと思います。

後発薬の湿布(ロキソプロフェンナトリウムテープ、ケトプロフェンテープなど)は、粘着力が強力で、貼りにくい、かぶれやすいと訴える方もいらっしゃいます。

 

 

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さいごに:後発薬の値段が安いのはなぜ?ジェネリック医薬品で賢く医療費を節約

 

というわけで、
後発薬(ジェネリック医薬品)の値段が安い理由を中心にお話ししてきました。

お医者さんによっては、何も言わなくても、後発薬を使っているケースも多いです。

処方箋でジェネリック医薬品の使用を認めていれば、自分から後発薬を選ぶことができます。

何気なく飲んでいる薬の値段の節約のために、後発薬の使用も選択肢のひとつに考えてみてくださいね!