市販薬のビオスリーについては、ビオスリー配合錠は市販薬にもある!処方薬との違い知っていますか?にて詳しく解説しています!
この記事では、整腸剤のビオスリーについて
- ビオスリー配合錠が市販されているか
- 処方薬と市販薬のビオスリーの違い
- 市販薬のビオスリーの購入方法
- ビオスリーの服用方法、開封後の使用期限
について、現役薬剤師が詳しく解説します。
ビオスリーの市販薬を探している方、詳しく知りたい方のお役にたてば嬉しいです。
ビオスリー配合錠は市販されている?
ビオスリー配合錠は、処方箋が必要な医療用の医薬品です。
医療用のビオスリーは、ビオスリー配合錠・ビオスリー配合散・ビオスリー配合OD錠の3種類があります。
医療用のビオスリーについては、ビオスリー配合錠とビオフェルミンの違い徹底比較【整腸剤の選び方】の記事で詳しく解説しています。ぜひお読みください!
ですが、ビオスリーは市販もされています!
詳しくお話ししていきますね。
市販されているビオスリーの種類
ビオスリーは市販薬として、散剤(粉薬)と錠剤の2種類が販売されています。
ビオスリーH(ビオスリーエイチ):粉薬
■成分:
ビオスリーH、3包中に、酪酸菌 150mg・糖化菌 150mg・ラクトミン(乳酸菌) 30mgを含む
■効能:
整腸(便通を整える)、便秘、軟便、腹部膨満感
■用法用量:
・成人(15歳以上)、1回1包、1日3回
・3ヶ月以上15歳未満、1回1/2包、1日3回
*3ヶ月未満は服用しないこと
↓1包1gで36包入りで市販されています。
15歳以上の人が1日3回服用した場合、12日分ということですね!
ビオスリーHi錠(錠剤)
■成分:
ビオスリーHi、6錠中に、酪酸菌 150mg・糖化菌 150mg・ラクトミン(乳酸菌) 30mgを含む
■効能:
整腸(便通を整える)、便秘、軟便、腹部膨満感
■用法用量:
・成人(15歳以上)、1回2錠、1日3回
・5歳以上15歳未満、1回1錠、1日3回
*5歳未満は服用しないこと
市販薬のビオスリーHi錠は、42錠PTP包装(21錠×2つ)、180錠ビン包装、270錠ビン包装があります。
市販薬のビオスリーHとビオスリーHiの違い
市販薬のビオスリーHとビオスリーHiの違いを一覧表にまとめました。
剤型 | 何歳から服用できるか | 1回量 | |
ビオスリーH | 散剤(粉薬) | 生後3か月以上 | 1包(15歳以上) 1/2包(3か月以上) |
ビオスリーHi | 錠剤 | 5歳以上 | 2錠(15歳以上) 1錠(3か月以上) |
市販のビオスリーHとビオスリーHiの成分の種類や量は全く同じです。
なお、開封後の使用期限も種類によって違います。
(後半に詳しく解説しています。)
市販のビオスリーと処方薬のビオスリー配合錠の違い
医療用のビオスリー配合錠と市販薬のビオスリーHi錠は、成分量や効果に大きな違いはありません。
もちろん、ビオスリー配合散と市販のビオスリーHも同じです。
1錠あたりや1gあたりの成分量は、医療用と市販薬とでほぼ同じです。
成分量が違うようにみえても、生菌数で比較すると、医療用と市販薬はほぼ同等であるとされています。
ビオスリーは3種の共生する活性菌(糖化菌、乳酸菌、酪酸菌)を配合した整腸薬であり、腸内フローラを改善して腸を整える製品です。
一般用としては、医療用として使用されていたビオスリーを薬局でも購入できるようにしてほしいというお客様の声にお応えして、1988年4月に東亜薬品工業よりビオスリーHを発売いたしました。
それ以来31年にわたり、多くのお客様にご愛顧いただいているロングセラー商品です。
アリナミン製薬HPより引用
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医療用のビオスリーをリクエストで市販薬として販売したってことがよくわかりますね!
医療用の薬は医師が診断して処方しますが、
市販薬は、個人の判断で上手に利用しながら病気の予防や体調管理を行うために使う薬という点が大きな違いともいえますね。
ビオスリーの購入方法
ビオスリーはどこで購入できるのか
ビオスリーHもHi錠も「指定医薬部外品」として市販されており、
薬局やドラッグストア、ネット通販でも購入することができます。
■ビオスリーH(粉薬)
■ビオスリーHi錠剤
購入時の注意点
市販のビオスリーを購入する時の注意点としては、以下の3つがあります。
・錠剤のビオスリーHi錠は5歳未満、粉薬のビオスリーHは生後3か月未満は服用できない
・大人(15歳以上)は、ビオスリーHi錠は1回2錠、ビオスリーHは1回1包なので、錠剤が苦手な場合は、ビオスリーHを選ぶようにする
・1ヶ月ほど服用しても、便秘や下痢、腹部膨満感など気になる症状がよくならない場合は、病院を受診すること
ビオスリーの正しい服用方法
ビオスリーの使い方のポイントや副作用、そして保管方法について詳しく解説します。
ビオスリーの飲み方のポイント
市販のビオスリーの服用は、1日3回、食後に服用することが基本です。
食後とは食事が終わって20〜30分後までのことと定義されていますが、それ以上時間が経過してから服用しても問題ありません。
ビオスリーを空腹時に服用すると、胃液の影響で乳酸菌の生菌数が減少する可能性があるという考えもあります。
ただ、全ての乳酸菌が死滅するわけではなく、最近の知見では、死滅した乳酸菌にも体にとって有効な生理機能があることが報告されており、食事のタイミングはあまり気にしなくて大丈夫だと考えています。
ビオスリーの副作用について
ビオスリー配合錠も市販のビオスリーHやビオスリーHi錠も、もともとヒトの腸内に存在する菌を配合した薬です。
添付文書では、どの種類のビオスリーの使用による副作用の報告はありません。
また、ビオスリーを毎日服用しても健康に問題はありません。
もともとヒトの腸内に存在する善玉菌が主成分なので、習慣性がなく長期間飲み続けても体に悪影響を与えることはないです。
用法用量を守って服用する限り、ビオスリーに飲み過ぎということはないというわけですね。
また、医療用のビオスリー、市販薬のビオスリーのどちらとも、飲み合わせの悪い薬の報告はありません。
市販薬のビオスリーの保管方法と使用期限
ビオスリーは、直射日光や湿気は避け、涼しい場所で保管してください。
冷蔵庫に入れる必要はありません。
また、開封後の使用期限はビオスリーの種類によって違うので注意が必要です。
・ビオスリーH(粉薬):箱に記載された使用期限
*お子さんがビオスリーHを1/2量飲んだ余りは、2日以内に飲みきるようにしてください。
・ビオスリーHi錠の42錠PTP包装:開封日より3ヵ月以内を目安になるべくすみやかに服用する
・ビオスリーHi錠のビン包装:開封日より6ヵ月以内を目安になるべくすみやかに服用する
さいごに:ビオスリー配合錠は市販薬にもある!処方薬との違い知っていますか?
この記事では、ビオスリー配合錠が市販されているか、市販のビオスリーと処方薬とどのように違うのか、使用上の注意点について詳しく解説しました。
ビオスリー配合錠と同じ成分のビオスリーHiとビオスリーHが市販されています。
市販されているビオスリーと処方されるビオスリーには、使用できる年齢などに違いがあるため注意が必要です。
また、開封後の使用期限は、市販薬のビオスリーの種類によって違うので気をつけてください。
市販のビオスリーは、薬局やドラックストア、ネット通販でも購入することができます。
「ドラックストアに買いにいく暇もない」
という人には、家まで届けてくれるネット通販が手間要らずでおすすめです。
■ビオスリーH(粉薬)
■ビオスリーHi錠剤
ビオスリーをすでに使用している方、これから試してみようという方にもこの記事の情報がお役に立てたら嬉しいです。