喘息の吸入薬のレルベア、咳への効果と副作用を現役薬剤師が解説!




こんにちは!
現役ママ薬剤師の安美です。

風邪の咳がスッキリしない、
長引く咳がつらい、
そういう時に、吸入薬が処方されることがあります。

吸入薬=喘息の薬というわけで、
「風邪じゃなくて、私、喘息だったの?」
勤務先の薬局でも驚く方もいます。

この状態を正しく言うと、喘息の前段階の咳喘息の状態のことが多いです。

咳の症状が重い場合には、レルベアやアドエア、シムビコートといった吸入薬が使われます。

今回は、咳喘息の治療にも使われる、喘息の吸入薬のレルベアの咳への効果と副作用について、解説します。

 



風邪の後の咳に、レルベアなどの吸入薬が使われる理由

風邪の後の長引く咳は咳ぜんそくの可能性もアリ

 

熱も下がったし、頭痛や鼻水もなくなったけれど、咳だけがずっと続く。

ただの風邪の咳ではなくって、咳ぜんそくの可能性があります。

咳ぜんそくは、治りにくくて長引く咳の症状。
(咳が8週間以上続くのが目安です。)
ただ、ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴や呼吸困難は起きません。

咳だけで、肺炎のような痰や熱はありません。

風邪やインフルエンザにかかる

気道の粘膜が炎症を起こす

呼吸をするときに空気の通る道の気道が狭くなる

いろいろな刺激に敏感に反応

気道が収縮して咳の発作が起きる

こんな感じで、風邪がきっかけとなって咳ぜんそくが起きることがよくあります。

 

咳喘息にはレルベアなどの吸入薬が効果的!

 

風邪の後に咳ぜんそくになって咳が止まらない、
咳の症状がひどい場合には、レルベアやシムビコートなどの吸入薬が使われます。

レルベアもシムビコートも、
炎症を抑えるステロイド、
気管支をひろげて呼吸を楽にする成分
この2つが配合されています。

1回の吸入で2つの成分を取り入れられること、
吸入する回数が、1日1回でOKなのがメリットです。

1日1回1吸入で、効果が24時間続きます。

 

吸入のやりやすさ(使いやすさ)から、私の勤務先の薬局では、レルベアがよく使われます。

吸入薬のカバーを開けると、自動的に1回分の薬が充填されます。

カバーをあけて吸うだけなので、使い方も簡単です!

(シムビコートの使い方には、コツがあるんですよね^^;)

 

レルベアを使い始めてから、数日で咳への効果が出ます。
(1回の吸入でも咳に早く効果があったという患者さんもおられます)

 

ただ、レルベアのようなパウダー式の吸入薬は、薬剤を吸い込んだ時に、気道を刺激して咳が出ることもあります。

吸入した後に咳が出ても、「レルベアは効かない!」と吸入をやめないで続けてください。

 

咳ぜんそくは、喘息の前段階ともいわれています。

まだ本格的な喘息ではないですが、気管支喘息と同じように気道の炎症が起きています。

そして、気道が収縮、痙攣することで咳が起きます。

なので、ステロイドや気管支拡張薬が含まれたレルベアは咳ぜんそくに効果的です。

 

咳ぜんそくの咳には、風邪薬や咳止めもほとんど効果がありません。

「私は喘息もちじゃないから・・・」
油断していると、症状が悪化してしまいます。

風邪やインフルエンザの後の咳が長引く場合は、自己判断せずに受診するようにしてくださいね。

 

レルベア100と200の違い

レルベアには、レルベア100とレルベア200があります。

100と200の数字の違いは、薬の中に含まれるステロイド成分の量の違いです。

気管支拡張薬の量は同じです。

 

レルベア100よりも、レルベア200には、ステロイド成分が2倍多く入っています。

つまり、レルベア200の方が炎症を抑える効果が強いということですね。

(一般的には、レルベア100を使うことが多いです。)

 

ちなみに、レルベア100、レルベア200には、それぞれ14吸入と30吸入があります。

これは、14回吸入できる量、30回吸入できる量という違いです。

レルベアの使い方は、1日1回1吸入。
14日分、30日分の違いということになります。

 

喘息の吸入薬のレルベアの副作用と予防対策

レルベアには、ステロイド成分が入っています。

ステロイド=副作用がコワイ!
勤務先の薬局でもよく聞く声です。

でも、大丈夫!!

レルベアなどの吸入薬は、気道だけにはたらきます。
医師の指示通りに正しく使えば、体全体への副作用はほとんどありません。

なので、レルベアを長期間使うのも、妊娠中も、問題ありません。

 

ただし、気をつけないといけないレルベアの副作用もあります。

・声枯れや声のかすれ
・口腔カンジタ症(口の中に白いものができる、のどの刺激感)

それがこの2つ。

レルベアのステロイド成分が、口や喉に残ることが原因です。

このレルベアの副作用を予防するためには、しっかりうがいをすることが大切です。

 

うがいの仕方も念入りと。
コツがあるので紹介しますね^^

ガラガラでのど、ブクブクで口の中、5回×2くらいは、しっかりうがいしましょう!

うがいができない場合は、飲みこんでも大丈夫です。

 

あと、もう一つ注意するのが、吸入するタイミングです。

レルベアを寝る前に吸入するのはやめましょう!

うがいしても残ってしまったら、ステロイド成分がそのままになってしまいます。

 

レルベアを吸入するオススメのタイミングはごはん前です。

もし、うがいして残ってしまっても、ご飯を食べるときに一緒に飲みこまれていくからです。

薬剤師 安美
ここでお話した副作用は、レルベアだけのことじゃないです。
アドエアやシムビコートなどステロイド成分を含む吸入薬でも同じです!
注意してくださいね。

 

牛乳アレルギーの場合は、レルベアやシムビコートなどの吸入薬は注意!

 

副作用とは違いますが、
牛乳アレルギーがある場合は、レルベアを使用しない方がよいです。

というのが、
レルベアやシムビコートには、添加物として乳糖が入っており、乳蛋白が含まれているからです。

乳蛋白に対してアレルギーを有する患者さんは、レルベアの使用は禁忌と添付文書にも書かれています。

ちなみに、インフルエンザの吸入薬も同じく牛乳アレルギーがある方は注意です。
牛乳アレルギーは注意!インフルエンザの吸入薬のイナビルやリレンザ

 

 

さいごに

というわけで、
風邪の後に咳だけが続く咳ぜんそくの治療にも使われる、喘息の吸入薬のレルベアの咳への効果と副作用について、お話してきました。

喘息の前段階とも言われる咳ぜんそく。
咳の症状がひどくなった場合に、レルベアなどの吸入薬が使われます。

かすれ声などの副作用をふせぐために、吸入後のうがいは忘れないようにしましょう。
うがいの仕方にもコツがあるので、気をつけてくださいね!

咳ぜんそくの咳には、風邪薬や咳止めもほとんど効果がありません。

「私は喘息もちじゃないから・・・」
油断していると、症状が悪化してしまいます。

風邪の後の咳が長引く場合は、自己判断せずに受診するようにしてくださいね。