更年期になると、疲れやすさや冷え、イライラなど、いろいろな悩みが出てきますよね。
こうした不調のサポートに注目されているのがビタミン剤やサプリメントです。
今回は、更年期世代におすすめのビタミン剤を薬剤師の視点でご紹介します。

更年期女性によくあるお悩み別に必要なビタミンをわかりやすく解説します!
「自分に合ったビタミン剤を取り入れたい」ときの選び方の参考にしてくださいね。
更年期の健康維持にビタミン剤・サプリをおすすめする理由
更年期になると、女性ホルモンが急激に減少するため、体や心にさまざまな影響がでます。
疲れやすさやイライラ、ホットフラッシュなど更年期特有の症状に対応し、毎日を健康に過ごしていくために、特定のビタミンを意識的にとることがおすすめです。
更年期に食事だけでは不足しがちな栄養素
バランスのよい食事を心がけていても、年齢や生活習慣によって不足しやすい栄養素があります。
とくに更年期では、以下のようなビタミンが不足しがちです。
- ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、葉酸など)
エネルギー代謝や神経の働きを助け、疲れや集中力低下が気になるときに意識したい栄養素 - ビタミンC
抗酸化作用があり、美容やストレスケアを意識する方におすすめ - ビタミンD
骨や筋肉をサポートし、骨の健康や日光不足が気になる方に重要 - ビタミンE
血流促進や抗酸化作用があり、冷えや肩こりが気になるときにおすすめ
更年期にビタミン剤で「不足をサポート」するメリット
ヒトは、ビタミンCをはじめとしたビタミンを体内でほとんどつくることができないか、必要量を十分につくることができません。
ビタミン剤やサプリの活用で、食事だけではカバーしきれない栄養素の不足を手軽に補うことができます。
必要な栄養をとることは、更年期の健康づくりの土台になりますよ!
さらに、ビタミン剤・サプリメントにはこんなメリットもあります。
- 摂取量を安定させやすい
食事だけでは日によって栄養素が偏りがちですが、ビタミン剤なら必要な栄養を安定して補給できます。 - 複数の栄養素をまとめてとれる
ビタミンB群やC、Eなどが一緒に配合されている製品も多く、効率的です。 - 忙しい日でも続けやすい
飲むだけなので、調理や食材選びを気にせず取り入れられます。 - 安心感につながる
「不足を補う」という意識がセルフケアの一歩として気持ちの支えになります。

バランスのよい食事を基本にしながら、ビタミン剤を上手に取り入れることで、効率よく更年期の健康維持ができますね!
ビタミン剤を選び方:チェックポイント
ビタミン剤・サプリを選ぶときには以下の点に注意しましょう。
✅医薬品かサプリメントか
市販のビタミン剤には、第三類医薬品(薬基準)とサプリメント(食品基準)があります。
一般的には、医薬品の方が含有量が高いことが多く、品質基準もシビアです。
✅成分や含有量
自分の症状に合ったビタミンが含まれているか、1日の摂取量が適切かを確認しましょう。
✅水溶性と脂溶性ビタミンの違い
ビタミンB群やCは水溶性、ビタミンA、D、E、Kは脂溶性ビタミンです。
脂溶性は過剰摂取のリスクがあるため、摂りすぎに注意が必要です。
更年期のお悩み別におすすめビタミン
更年期女性のよくあるお悩み別におすすめのビタミンを紹介していきます。
疲れやすい:ビタミンB群
ビタミンB群は、エネルギー代謝を助け、疲れやすさを軽減する効果があります。
とくに、ビタミンB1、B2、B6、B12が重要です。
■おすすめのビタミンB群剤:新ネオビタミンEX「クニヒロ」
ビタミンB1、B6、B12などのビタミンB群に加えて、ビタミンEなども含みます。
おすすめポイントは成分量。
眼精疲労によいとされるビタミンB12の配合量は処方せん医薬品(メチコバール)と同量で市販薬の中で高いです。
第3類医薬品なので品質的にも安心です。
イライラ・ストレス:ビタミンC
ビタミンCは抗酸化作用があり、ストレスやイライラの軽減に役立ちます。
また、シミ・ソバカスなど色素沈着の緩和作用にも役立ちます。
■おすすめのビタミンC剤:ビタミンC「2000」
有名なアリナミン製薬のビタミンC剤。
相乗効果が期待できるビタミンB6も配合されています。
こちらも第3類医薬品なので品質的にも安心です。
大人の1日最大服用量の6錠中にビタミンCとして2000mg含まれています。
1日2回の服用で1回3錠(ビタミンC:1000㎎)までのむことができますが、1回2錠でも十分です。
骨の健康が気になる:ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持するために必要不可欠です。
更年期はもちろん、閉経後もとくに意識してとるとよいビタミンです。
■おすすめのビタミンD剤:ネイチャーメイド スーパービタミンD
ビタミンD3を25μg/カプセルを含有。
*1日の摂取目安量は8.5μg/日、上限量100μg/日
もっとビタミンD含量の多いサプリメントもありますが、ビタミンDは過剰摂取のリスクもあるので注意が必要です。
医薬品ではなくサプリメントですが、大塚製薬ならではの厳しい品質基準をクリアしているので安心です。
1日1粒でよいのが続けやすいですよね。
冷えや肌の老化:ビタミンE
ビタミンEは血行を促進し、冷えや肩こり、手足のしびれの軽減に効果があります。
また、抗酸化作用もあり、細胞の老化を防ぐ働きがあります。
ストレスや加齢で衰えるホルモン産生の機能を守り、ホルモンバランスを整えます。
■おすすめのビタミンE剤:ユベラックスα2
天然ビタミンE(d-α-トコフェロール)を100㎎/カプセル含有。
1日3カプセル(300㎎)まで。
*50歳女性の1日の摂取目安量は6.0mg/日、上限量700mg/日
健康維持の場合、1日1カプセルで十分だと思います。
処方せん医薬品のビタミンE(ユベラ錠)のメーカーである製薬企業エーザイ製なので、品質的にも安心です。

ビタミンEは脂に溶けるビタミンなので、胆汁酸の分泌が増える食後の服用の方が吸収アップして効果的です。
どれを選ぶか迷ったら?マルチビタミンがおすすめ
「どれを選べばいいかわからない」
「まずは予防として幅広く栄養をカバーしたい」
という方には、マルチビタミンがおすすめです。
ビタミンの含有量は単独の製品に比べて少なくなりますが、今回紹介した主要ビタミン(B群・C・D・E)がまとめて含まれているため、予防的な利用や迷っている方の入り口にぴったりです。
■おすすめのマルチビタミン:ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル
1粒でビタミンB群・C・D・Eなどのビタミン類と、カルシウムやマグネシウムなどの主要ミネラルをまとめて補給できます。
量的にもほぼ1日の基準量を満たしているので、ベースとしておすすめです。
大塚製薬ブランドのサプリで品質管理がしっかりしており、1日1粒で手軽に続けられる点が魅力です。

タブレット1粒が大きめなので注意してくださいね!
まとめ:更年期の健康維持にビタミン剤を取り入れよう
更年期は、疲れやすさやイライラ、冷えなど、さまざまな変化が気になる時期。
食事を基本にしつつ、必要なビタミンをサプリメントで補うことは健康維持のためにも大切です。
選び方のポイント
- 「特定の悩みをしっかりサポートしたい」
→ 単独のビタミン剤(B群・C・D・Eなど)を検討 - 「まずは幅広く予防的に取り入れたい」「どれを選ぶか迷う」
→ マルチビタミンを検討
ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラルは、1粒で主要なビタミンとミネラルをまとめて補えます。
ビタミン剤やサプリメントを無理なく毎日の習慣に取り入れて、更年期の健康維持に役立ててくださいね!